
草津温泉に近い野反湖の周辺は高山植物のお花畑からハイキング、本格的な山歩きが楽しめる快適スポット。湖では釣りも楽しめるようだ。電車での草津温泉への入り口である長野原草津口駅の先を六合村・野反湖方面に右折(R142→R292)。川原に大きな露天温泉がある尻焼き温泉などの先にある。ダム建設で反対、賛成ともめている“八ッ場ダム”の道路工事が進み、テレビで有名となった大型クレーンは片付き、天空を走る道路ができている。温泉やハイキングに是非一度訪ねてください。お勧めです。
「ツマトリソウ」はサクラソウ科の多年草。亜高山帯の草原や林の縁などに生えている。高山植物に入れて良いと私は思うが、微妙なところ。図鑑で知っていたが、この花を始めて見たのは野反湖の南西側の三壁山ーカモシカ平を歩いた時。高沢山(1906メートル)の山頂付近に咲いていた。三壁の反対の位置にある弁天山(1652メートル)にハイキングすると、草丈10センチ程度と小さいが、妙にキリッとした小さな白い花をつけるツマトリソウが咲き始めていた。
花の名前が印象的。登山中の2人が、この花を愛でながらプロポーズをして成功したのでこんな名がついた・・・・・のではないようだ。漢字では「妻とり」ではなく「褄取り」なのだ。鎧の端を別色の糸や皮でつなぎ合わせるという意味なのだと言う。1センチほどの小さな七片の花弁の先に薄紅の“褄”が入ることがあり、これを見てついた名のようである。