
高山植物の定義を問われたら、何と答えれば良いのだろうか。ここで、キチンと調べてみないのが私らしいころで、ネットを開いていたら偶然“森林限界より高い高山帯に自生する植物”と言う趣旨の書き込みがあった。判りやすいので、私もこのように覚えておこう。ただし「亜高山帯を含む」となると結局わかりにくいのだが・・。
「チングルマ」はバラ科の落葉小低木。丈が10センチ程度で低く、1センチ弱の小さな白い花をつけ、夏にはヒゲ状の毛が目立つ実をつける。高い山に行くとあちこちで見かける。草本ではなく、木であることは知っていた。調べてみて、バラ科だったので驚いたが、葉の形を見ると納得する。高山植物。
尾瀬でチングルマ?と言うことになるが、まだ雪が融けたばかりで芽生えの少ないアヤメ平。ショウジョウバカマとミズバショウ、木道近くに数輪咲いていたこの花しかなかっただけにやけに可愛い。花弁の先が尖っており、一般的な写真と異なるが、今咲き始めたたばかりの初々しい姿と想像してください。
「ショウジョウバカマ」はユリ科の多年草。トキの島で撮ったものを掲載済み。アヤメ平ではミズバショウではなく、春一番を飾る主役はこの花。湿原から伸ばした花茎についた薄赤紫の花に、尾瀬らしい気品?を感じた。
