
「いずれアヤメかカキツバタ」と言われるが、双方が秀麗で見分けが付かないほど優れているという意味だろう。今の時期アヤメ、ハナショウブ、カキツバタと見分けるのが難しい艶やかな花が咲き競っている。この3種がアヤメ科なのに対し、葉の形状が似ており仲間だと思っていた“ショウブ”は「サトイモ科」で全く違い、花もガマの穂のような形をしているようだ。
「アヤメ」はアヤメ科アヤメ属の多年草。この花は2週間ほど前に、藤岡市北西部の竹沼の堤防で撮ったもの。日当たりの良い草原に、濃い紫の花が際立っていた。公園の池の周りや菖蒲園などで似たような花が咲いており、湿地性の植物と思われがちだが、アヤメは乾燥した草原を好んで自生するという。水場や湿気の多い場所を好むのがハナショウブやカキツバタということになる。
アヤメの見分け方についてはカミさんに聞いて知っていた。外側の花びらの付け根部分に“黄色のヒョウ柄(縞模様)がついているのがアヤメ”なのである。カキツバタとハナショウブにはヒョウ柄が無い。カキツバタとハナショウブを花の様子から見分けるには「白い斑紋があるのがカキツバタ。黄色い斑紋はハナショウブ」(ウィキペディアから加工)。葉の形で比較することもでき「葉脈」の主脈が不鮮明なのがアヤメ。細くて小さいのがカキツバタ、太いのがハナショウブという。
一番早く咲き出すのはアヤメで平野部では5月上旬。カキツバタが続く。今の時期なら3種とも咲いている。比べて写真を掲載すれば判りやすいかもしれないが、知っていた人には余計なお世話。知らなかった人は、自分で調べてみると良く判るということで・・・。すみません。