京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

終日、準備

2009-01-10 22:54:29 | 着付あれこれ
主人は今度の催しの御案内状を
私は、明日、あさってにお伺いしている着付けの準備で
一日が終わりました

成人の日の着付けのお振袖も次々お持ちいただき
着付教室のスペースは荷物でいっぱいです


当日、お一人30分で仕上げる予定。正味20~25分と考えています。
そのために、準備はしっかりしておかなくてはなりません。




写真は、明日ご予約をいただいているお客様のお着物一式を
準備したところです。


お着付を承った場合、前日にこんな準備をしています

まず、お着物に伊達衿を縫いつけます
(金具で簡単につけることもできますが、着くずれしないように
私はとじ付けるようにしてます)
着物ハンガーにかけ、目立つ皺があった場合、最小限でアイロンを
かけます。

お襦袢は、半襟はついているかどうか、
また、せっかくつけてくださっていても、申し訳ないですが
ブカブカしていたりきれいなラインが出ないなと思った時には、
つけ直しや手直しをさせていただきます。
襟もとはポイントですから・・

続いて、帯。
飾り結びのときは、結ぶ形を考え、あらかじめ手先などに
飾りになる部分を作って、すぐに結べるように用意します。

衣装盆に小物類を先に使うものが上になるように順に並べておきます。
紐類は中心がすぐ持てるようにセットし、種類や素材を見て
使い分け(使う場所など)を考えておきます。

足袋は足が入れやすいように準備。

成人式当日までに、すべてのお荷物を全部こうして用意します。
準備だけに丸一日かかってしまいますが、失敗は許されないので
下準備に手は抜けません


今日、感じたこと
そういえば、成人式のご予約もお着物を届けてくださるのも
ほとんどお母様。
できれば、ご本人が自分でお持ちくださるといいのですが・・。
準備も、親子で一緒にしてくだされば理想的。
着物の知識を身につけるよいチャンスだと思うのです。

それから、
知っているお嬢さんならいいのですが
当日までご本人とお会いできない場合もあります。
一度、お会いしておけば、どんなお嬢様か体型や雰囲気がつかめ
それによって、帯結びの形など私なりにイメージを作ることができて
よりいいお仕事がさせていただけると思うのです。

思い出となる日のお仕度ですので、
私も精一杯させていただきたいと思ってます

コメント
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