京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

扱いやすい半衿

2014-10-02 17:29:50 | 着付あれこれ
先日、半衿つけについて書きましたが・・・それに付け加えて

お客様に依頼されて、いろいろな半衿をお付けするのですが
そうした中で感じることがあります。

半衿の素材には、正絹(絹100%)、交織(化繊と絹の混ざったもの)化繊・・といろいろあります。


私の考えなので・・と前置きをさせていただいて・・・

値段が安くて、ざぶざぶ洗えるのはいいのですが・・・
半衿付け初心者の方にとって、化繊の半衿は、ちょっと要注意です。


物にもよりますが、針が通りにくくて、縫いにくい事と
それから、襦袢の衿に沿いにくい感じ、、上手く言えないのですがしなやかでないのです。

ですから、上手くつけないと着たときに衿の内側にシワが出やすい気がします。
それに、あまり安いものだと、ペカペカとてかって安っぽさが出るような気がします。

交織のものも、針は通りづらいものが多いです。


それに比較すると、少しお値段は高くなりますが、絹の半衿は、縫いやすく
柔らかくて融通がきくので、襦袢の地衿になじみます。

最近は、絹でも洗える加工がしてますので、半衿付けが苦手なら、
初心者だから、化繊でいいわ・・、ではなくて
あえて絹のもののほうがきれいにつけられるのではないかと思います。


もしも、化繊なら、「塩瀬」のタイプではなく「ちりめん」風の織りのものは
針も通りやすく、伸び縮みして、ちょっと下手に附けてもごまかしがききます。

これからの季節ならちりめんもポッテリしていいと思います。
春、暖かくなった頃だと、少し厚ぼったく感じるので、そのあたりの季節感も大切にして
使い分けてください。


それから、化繊の半衿のなかでお勧めするなら
東レシルックの「バイヤス半衿」
つけやすくザブザブ洗っても平気なので、絹にこだわらずデイリーに使うのなら便利です。





あくまで、私の思うことですので・・・参考までに。

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