京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

お直しや修理の事・・・

2015-02-13 16:01:52 | ひとりごと
少し前から、ずっと頭の片隅にあって気になっていた事がありまして・・。

実家の母が「持っていき~」(関西弁)と持たせてくれた
嫁入り道具?の客布団一式、
今まで、たま~にあるお客様や子供たちの友達が来たときに、役に立っているのですが
昔ながらの木綿のセミダブルのため、かさばって出し入れにずっと苦労しています

ずいぶんヘタってきたものの、まだまだフックラしていてもったいないので
打ち直しして、シングルにできないかな~なんて


思っていても、なかなか機会がないと行動に移せない私なのですが
先日、息子のくつの修理を商店街に持っていったついでに
(私の思考回路には、なぜか靴の修理に、布団の打ち直しが繋がっていたのです・・)
最近できた商店街の布団屋さんで、「打ち直ししてもらいますか?」と聞いてみました。

「うちでは、やってません」とあっさり答えが返ってきて・・・

そのお店に並んでいる羽毛布団を見て、ここで聞くのが違ったな・・と、妙に納得してしまいました。

最近は、木綿の布団なんて流行らないのか・・
羽毛や羊毛や、低反発のマットとか・・・
布団を打ち直す人なんてないのかもね・・・


この布団屋さんの帰りがけ、私の思考回路は、またもやお直しつながりで「着物」に繋がりました

そういえば、着物もおんなじなんだろうな~~
どこへ持っていけばいいのかなと探していらっしゃる方があるんだろうな・・・


お直しを引き受けないお店もあるようですが
当店は店を始めた頃から、売るだけでなく、お直しものもさせてもらうのが基本姿勢。
着物を直したいというお客様の気持ちや思い、大事にして
お直しできるものはお受けしたいと考えています。

お直しに関しては、以前よりもさらに最近は力を入れたいと思うようになりました。


タンスの中のお母様のお着物、質のよいものがあるのでは?
そのままでは寸法が合わない、またなんとなく古くささを感じる八掛の色を変えたり・・
少し手を加えて、もう一度生き返らせてあげては?

特に振袖などは、古典柄のいいものなど、きれいにしてお召しいただければいいのにな・・
と、最近のお振袖を見て感じます。


ただし、着物のお直しも、やはりそれなりに費用もかかります。
もっとお安くできればいいなと、思うのですが
お洋服のお直しのようにはいきません。

でも、息子の靴もそう、布団もそう・・・

直すより、新しいものを作ったり買ったりしたほうが、楽だったりもします。

着物もお直しというのは、手間がかかりますし、
新しいものを仕立てるより、逆に知識や経験、高い技術が必要な事も多く実は職人さんも大変
ですから、お直しの代金にもぜひ、ご理解を頂きたいな・・と思います。

呉服屋として、
新しい着物や帯をお買い上げいただいたら、それはとても嬉しくありがたいことですが
一枚の着物を生まれ変わらせるために、職人さんたちの力を借りたり相談したり・・
そうして、生まれ変わった着物を見て喜んでいただく時はまた
格別うれしいものです。





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