あっという間にもう1月が終わります
先週は成人式でお召しになったお振袖のお手入れが、続々届きました。
「一日着ていても、着崩れませんでした~」
「よかったです。また着る時まできれいにして大事に取っておきます」
というお声を聞かせていただきありがたいことです。
さて、そんな中で、初めてご来店してくださったお客様。
「Yの姪です~、振袖の洗いをお願いしたくて・・」と、出されたお振袖
伺うと、ちょっとややこしいのですが、お客様のY様が姪御様のお嬢様に貸してあげられたらしい。
こちらの個性的な振袖、実は20年くらい前、まだこのブログも書いてなかった頃に
仕入れ先で見つけて一目ぼれした品でした。
おもわず「おかえり~~」
Y様は、その頃着付けの先生をなさっていてお嬢様がお二人。
一枚は、正統派、古典柄の上品なお振袖を誂えて頂いてました。
シックなグレー地にウサギだけの柄
一枚目のお振袖におすすめするのは、少し躊躇するところでしたが
Y様なら、きっと気に入ってくださるのでは?とお目にかけたところ
遊び心たっぷりの2枚目として、ぴったりハマりお求めいただいたのでした。
チラリと見える八掛部分には、ニンジン
なんて楽しい
Y様は、お友達に仕立て屋さんがいらっしゃって、お求めいただいた反物は
そのままお納めしていて、こちらの振袖もお仕立てさせて頂くことなく
お着付けももちろんY様がされるので、あっという間に私たちの手から離れていき
以降見ることはありませんでした。
ただ、とても印象的な振袖だったのと、
当時我が家の娘はまだ小学生くらいだったのであきらめたのですが、
ホントは娘に着せたかったくらいに気に入っていた品でしたので
こうして、もう一度会えたこと、とっても嬉しかったです。
今見ても、やっぱりカワイイ
こんな楽しい振袖ですが、どっしりとしたちりめんの生地、職人さんの手描きなので
軽々しさがありません。
最近ではインクジェットのお振袖ばかりが目につきますが
当時はこういう着物がたくさんありました。
というより、こういう染が普通だったのにな・・・ とも改めて思いました。
子育てしながら夢中で呉服屋やってきたころを思い出させてくれる一枚のお着物。
長く商売していると、こういう嬉しいこともあるものですね
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京呉服わき
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