仕事の合間を見て半衿付、七五三の揚げ・・と
個人的にちょっと忙しい今日この頃。
先日もお客様の半衿付をしたのですが、お預かりした長襦袢をよくよく見てみたら
「関東衿」とか「通し衿」といわれる仕立になっていました。
最近の仕立ては右のような別衿仕立(関西仕立)がほとんどなのですが
たまに左のように衿から立衿がつながっている昔?の長襦袢を見かけます。
昔と比べ体格がよくなったので、胸のふくよかな方だと通し衿では衿元が開きやすくなります。
お預かりした長襦袢もお母様のお若い時のものでした。
こういう場合こんな風に半衿をあえて長襦袢の地衿から持ち出して
つけることがあります。
普通に地衿に沿ってつけるとたぶん胸元がきれいに合わない、または無理に引っ張って合わせないと
いけなくて着崩れの原因にもなるからです。
私が着付けをするのなら迷わずこうしたのですが
結婚式場でお着付けをされるため、半衿をどうつけておけばいいかちょっと悩みました。
式場の着付けさんが戸惑われるかも・・
でも、衿が開きそうだと困るし・・と。
きっと、こうしてつけてあること
着付けをたくさんこなしている式場の着付け師さんなら見ればわかってくださることでしょう・・。
半衿付というご依頼ならそのまま普通につけておけばいいんじゃないの、と考えるか
もしかしたら余計なおせっかい?と思いつつも、着せやすいように着崩れしにくいように・・と考えるのか
私の中では小さな葛藤でした
今回の場合は、ちょっと特殊な事でしたが
ホテルや式場でお着付けをされるときに必要な持ち物の相談をいただく事があります。
そういう場合、お客様にとって無駄になるようなものはお勧めしないように
そして逆に着付け師さんのことも考えると、特殊な小物ではなくごく普通の紐や伊逹締めなど
をお勧めするようにしています。
私もたまにあるのですが、これはどうやって使うのだろうと思うような小物をお持ちになるお客様や
自分で着付けるときに便利なグッズだったり、着付け教室で使っていた器具などお持ちいただくときもあります。
私の場合は、なるべくお持ちになったものでお着付けさせて頂くようにしていますが
普段使ったことのないものは、やはり使いにくいですし、不安もあります。
私もそうですが、美容師や着付けをされる方は、普通の紐、伊逹締め、枕、帯板など
で技術を習っていると思いますので、そういうものなら問題なく着付けられるはずです。
それから、着付け教室では皆さんに、
まず普通の紐や道具・小物でお教えするようにしています。
便利な着付け小物や簡単な道具は、そのあとの応用ができますので
自分の判断で使えばいいですし、私から、こういうものもありますから使ってみては?
なんていう場合もあります。
スタンダードなもので覚えておけば、特殊なものや便利なものはいくらでも使いこなせますし
その小物がなければ着られない‥なんてこともありません。
まずは、スタンダードなものでシンプルに着られるようにしておけば
困ることはないと私は思います
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