京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

店名も一役!

2010-10-21 11:38:46 | ひとりごと
今日は静かな雨です。


このところ気候の良い時期、
風が通って気持ちがいいので
お店の表を開けっぱなしにしておけるわずかな期間です。

商店街ではありませんので、人通りは少ないものの
店で仕事をしていますと、前をいろんな人が通り過ぎていきます

呉服屋が珍しいのか、何の店だろうと立ち止まって見ていかれる方や
「へぇ~~、こんなところに着物やさん・・・」
と、つぶやいて行かれる方・・・
小学校の通学路のため、低学年の子が店のパンフレットを手にとって見ていったり・・・


そして、以前から
看板の「わき」という店名を読み、
「”わき”だって~~」と、面白がる小学生や、ちょっと行儀の悪そううな女子高生・・
きっと、体の「腋」を想像しているんだろうな・・と苦笑しています。

ただ名字の「脇」をひらがなにしただけの店名なのですが。
あまりそう言って笑われると気分の良いものではなく・・・
きれいに「きもの和季」に変えようかと考えたこともあります。
でも、いざ変えるとなると、これもまた大変なので


さて、このたび「おべべや」という看板が増えました






そうしたら
「”おべべや”ってかわいい名前ね」といって通って行く若い人、おばあちゃん。
先日は車いすに乗ったおばあちゃんを押している若い介護ヘルパーさんが
「おべべって?」と不思議そうに言うと
車いすに乗ったおばあちゃんが
「着物のことよ、きれいなおべべねとか言うのよ」
「へぇ、そうなんですか」
と教えている会話が耳に入ってきました。

ご年配の方にとっては懐かしい響きがあり、若い人には新鮮に聞こえるのでしょうか。
おべべという言葉を知らない子供や若い人達が、店名を見て知ってくれるといいなと思います。


たぶんこのままだと「おべべ」という言葉は死語になってしまいそうですもの。
「伝えていく」事に店名も少しは役にたっているみたいです






















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