今日は一日雨・・・桜も散ってしまうでしょうか・・・
花びら一枚だけを手に取ると、薄ーい薄ーいほのかなピンクいろなのに
満開になると花びらが重なり、フワ~~とした何とも言えない美しく上品なピンクに見えます。
やっぱり桜の花はきれい・・・、毎年感じます。
このところ、そんな桜のニュースがテレビでよく流れてきますが
そのニュースの画像を見ては、なんとも言えない複雑な気持ちになっています。
特に京都の様子・・。
きれいな桜の下、着物姿の方々が目立ちます。
以前にもブログで触れたことがありますが、レンタルの着物です。
気になるから余計なのですが、嫌でもパッと目に飛び込んできます。
というのは、たぶん着物の色柄が、周りの風景から浮いているからではないかと思うのです。
着物の世界に入って間もない頃
実家の滋賀に帰ったとき、ふと見上げた夕方の空。
空の青、夕焼けのピンク・オレンジ・・そう簡単には言い表せないくらいの色のグラデーション
自然が作り上げるうっとりするくらい美しい色を見て
「こんな色の着物があればきれいだろうな・・・」と、感じたことを今でも覚えています。
すぐに思いつく花の色、自然の色だけでも
桜色、藤色、牡丹色、菖蒲色・・
水色、浅葱色、空色、藍色、珊瑚色、梔子色、山吹色・・・
日本の色はホントにたくさん。
私達日本人は、美しい桜を見ては、こんな桜のような色の着物を着てみたいと
思ってきたのではないかと思います。
少し辛口意見、述べさせていただきます
私はレンタル着物が浮いて、周りの景色を台無しにしている気がしてなりません。
ポリエステルの、原色に近い鮮やかな色と柄。深みのない安っぽい色と柄。
たとえば、伊万里焼や京焼の色使いの美しい器の中に、
ポリエチレン製のお皿が混ったような・・・
それくらいの違和感を私は感じてしまいます。
着物を着てくださることは、とてもとてもありがたいことで、
こうして観光地などで着物体験することで、着物の裾野が広がっていけばいいのですが
私には、そうは思えません。
また着物業界の良いモノづくりの力になるとも思えません。
派手さだけなら、振袖の方が華やかかもしれません。
でも、ちゃんと職人さんの手がかかった本来の染をした振袖なら
どんなに鮮やかな色を使っていたとしても
きっと、京都の街並み、桜の風景から浮いたりしないと思います。
絹の光沢、染まった色には品があります。
着物の色というのは、そもそも周りの景色から浮かないで溶け込むはずですし
そういう風に装いたいものです。
嵯峨野あたりや、哲学の道の桜、丸山公園の枝垂桜・・
ずいぶん前の私の記憶の中の美しい京都の風景
そんな中の異物感
同じ着物を扱っているのにこんなことを愚痴ってはいけないだろうか・・
いえ
めげずに、美しい着物を伝えていきたいと思います。
そのためにも、こんな呉服屋の気持ちを伝えるのも必要かと・・
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花びら一枚だけを手に取ると、薄ーい薄ーいほのかなピンクいろなのに
満開になると花びらが重なり、フワ~~とした何とも言えない美しく上品なピンクに見えます。
やっぱり桜の花はきれい・・・、毎年感じます。
このところ、そんな桜のニュースがテレビでよく流れてきますが
そのニュースの画像を見ては、なんとも言えない複雑な気持ちになっています。
特に京都の様子・・。
きれいな桜の下、着物姿の方々が目立ちます。
以前にもブログで触れたことがありますが、レンタルの着物です。
気になるから余計なのですが、嫌でもパッと目に飛び込んできます。
というのは、たぶん着物の色柄が、周りの風景から浮いているからではないかと思うのです。
着物の世界に入って間もない頃
実家の滋賀に帰ったとき、ふと見上げた夕方の空。
空の青、夕焼けのピンク・オレンジ・・そう簡単には言い表せないくらいの色のグラデーション
自然が作り上げるうっとりするくらい美しい色を見て
「こんな色の着物があればきれいだろうな・・・」と、感じたことを今でも覚えています。
すぐに思いつく花の色、自然の色だけでも
桜色、藤色、牡丹色、菖蒲色・・
水色、浅葱色、空色、藍色、珊瑚色、梔子色、山吹色・・・
日本の色はホントにたくさん。
私達日本人は、美しい桜を見ては、こんな桜のような色の着物を着てみたいと
思ってきたのではないかと思います。
少し辛口意見、述べさせていただきます
私はレンタル着物が浮いて、周りの景色を台無しにしている気がしてなりません。
ポリエステルの、原色に近い鮮やかな色と柄。深みのない安っぽい色と柄。
たとえば、伊万里焼や京焼の色使いの美しい器の中に、
ポリエチレン製のお皿が混ったような・・・
それくらいの違和感を私は感じてしまいます。
着物を着てくださることは、とてもとてもありがたいことで、
こうして観光地などで着物体験することで、着物の裾野が広がっていけばいいのですが
私には、そうは思えません。
また着物業界の良いモノづくりの力になるとも思えません。
派手さだけなら、振袖の方が華やかかもしれません。
でも、ちゃんと職人さんの手がかかった本来の染をした振袖なら
どんなに鮮やかな色を使っていたとしても
きっと、京都の街並み、桜の風景から浮いたりしないと思います。
絹の光沢、染まった色には品があります。
着物の色というのは、そもそも周りの景色から浮かないで溶け込むはずですし
そういう風に装いたいものです。
嵯峨野あたりや、哲学の道の桜、丸山公園の枝垂桜・・
ずいぶん前の私の記憶の中の美しい京都の風景
そんな中の異物感
同じ着物を扱っているのにこんなことを愚痴ってはいけないだろうか・・
いえ
めげずに、美しい着物を伝えていきたいと思います。
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