京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

責任持って売りましょうよ・・・

2013-11-19 22:50:36 | ひとりごと
11月もあっという間に半分が過ぎ、秋が深まる・・というより
冬が近づいてきたかなと感じます。

今月は、七五三の月。
今年も、いろいろな事を感じる事となりました。

近年、時々、インターネットで探して・・・とご相談が入るのが
七五三のお祝い着の「揚げ」に関して。

着物を一式買ったけれど、着せてみたら大きくて
何かしなくてはいけないらしい
と、若いお母さんからのご相談です。

今年も、そんなご相談がありました。
お一人は、スーパーでお祝い着一式をお求めになったとか・・
寸法を測り、揚げをさせていただきましたが、
本来なら、販売したときに、揚げをしてお納めするものだと思います

最近はネットはもちろんスーパーでも扱っているのですね・・

若いお母さんたちが、分からないのは当然で、それをアドバイスして売るべきではないでしょうか。
売る側で、揚げができないのであれば、その必要があることを伝えてあげなければいけないのでは?

こんな出来事に出会うと、無性に腹が立ってきます。
出来上がりの浴衣もそうでしたが、何でも売れれば、たいした知識もないのに売ってしまう・・。
最近の仕立上がりの浴衣は残念ながらもう、本来呉服屋が扱っていた浴衣とは違ったものになってきたと感じています。

七五三もそうなってしまうのでしょうか・・・


もう一件のご相談は・・・
地方のご実家のお母様が5歳の着物一式を買って送ってくださったそうで
揚げがして欲しいと、ご来店されました。
袴と着物のセットでしたが、見せていただいてるうちに
着物がお宮参りのときに使う産着だと気が付きました。

「???」
どうして?
お宮参りの着物を手直しして七五三で着せる事はありますが
5歳のお祝いのためにわざわざ、それを買うことは私には考えられません

産着を使う場合は、当然着物だけですので羽織がありません。
3歳の女の子の場合も、着物を使い、被布を新たに買い足される場合が多いです。

お母様は、ご存知でお求めになったのでしょうか?

どんな店で求められたか分かりませんが
もしかしたら、売ってるほうも分かっていなかったのでは?と余計なことまで考えてしまいました。
もし知っていたら、説明しなければいけません


そんなお買い物をして、困った経験をした若いお母さんたち、着物って面倒・・・難しい・・・て
思わないで欲しい。
そう思うから、私たちは、できる限りご相談にも乗ります。

・・が、消費者の皆様も、分からないものを買うときにはよく考えていただくとうれしいです。


何でも、売れるものは売ってしまえ~という業者の
言い方は悪いですが尻拭いは気分の良いものではありません。

無責任に物を売るのはやめませんか


今日は、読んでいただいて楽しい話ではなく申し訳なくおもいますが
こんな事があることも、分かっていただけたら・・・





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