京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

布布庵(のんのあん)について

2020-06-03 13:27:12 | 布布庵

先日、すこ~しだけ「布布庵」についてお知らせしました。

自粛解除になりましたので、店全体も6月から以前通りに開け、着付け教室も再開しました。

「布布庵」は6月の半ばに正式?オープンします。

 

昨年の夏あたりから、温めていたわきの新しいスタイルの店です。

前からブログにもお稽古のことをたまにアップしていましたが

15年以上、習っている「古布のお細工物」の延長になるのかもしれません。

私の趣味を発展させて、着なくなった着物、古い着物などを

手を加えてもう一度生まれ変わらせたい

布布庵のコンセプトは

「着物としての役目を終えた古い生地や小さな端切れたちを

もう一度表舞台で輝かせたい」です。

 

少し前から、着物の買取はしていますか?などのお問い合わせも度々

邪魔者扱いされる着物・・呉服屋としてはその度とっても悲しく悔しい思いをします。

また、お細工物を習っていて、今の着物のに加え

昔の着物も生地をいろいろ触っていると、いい物はホントにいい

こういうものが捨てられてなくなっていくのかと思うと、なんとかもう一度

生き返らせてみたいという思いが高じてきました。

 

昨年の夏あたりから、少しづつ動き始め

古いものを扱うにあたって「古物商」の認可もちゃんと取りました

店の名前は?と、一か月ほどあれこれ悩んだ結果、

「着物を解いて、その布切れをひとつづつにしたもの」というぴったりの意味の

「布布」という言葉を、やっと江戸語辞典で見つけ「これだ」と。

「布布」と書いて「のんの」と読むのも可愛くて

そんなに晴れがましくなく、ちょっと寄っていただける小さな場所という気持ちで

「庵」をつけて「布布庵」にしました。

「ふふあん」でも「ぶぶあん」でもなくて「のんのあん」と読んでやってください

扱う商品は

まずは、おこがましくも私の「お細工物」関係。

着物の世界をそのままに、季節感にもこだわって丁寧に縫ったお細工物たち。

江戸時代から伝承されてきたもの、先生から教わったことをきちんと踏襲した本物を

私もまた次世代に伝えていきたいと思っています。

 

それから、古いものと新しいものをミックスしたりコラボしたりして

より楽しく新しいものを作ってみたい・・と考えているのがこんなシリーズ。

古い木綿の生地を、Tシャツとコラボさせました。

 

昔の着物の生地の端切れで、作ったプチバック。

お財布と携帯を入れるのにぴったりサイズです。

 

そして三つ目。

着物から洋服にリメイクを。

それもおしゃれなものを・・と

こちらは新しい生地を使ってますが、

綿麻の浴衣生地で作った女性用シャツです。

 

古い胴裏と羽裏で「量感たっぷりの白いスカート」・・とイメージして

作ってみました。

胴裏・羽裏、本来は裏地で表に出すものではないかもしれませんが

あえて・・。

でも、さすがに「絹」です。

ツヤがあって、軽くて品がいい・・・。

着物を知っていると、胴裏?って感じるかもしれませんが

お若い方が新しい目で、新しい感覚で見てくださったら嬉しいです。

 

ちょっとだけ、「布布庵」紹介してみましたが、またおいおいに・・・

ぜひ、覗いてみてください。

 

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