アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

なるほど・・・のつづき

2010-02-20 15:43:27 | 日記
これは、「お値段を前にして」に寄せていただいたriccoさんへのコメントの続きです。

同感していただいて、ありがとうございます。
riccoさんも、そういう実践されているんですね。

長くなりそうだったから、コメント欄に長いの載せると読みづらいので、こちらに書くことにしました。

なるほど・・・お母様の世代が「安いモノがいい」と、安いものを「良い」と信じて買って
しまわれるのですね。

確かに、大変な時代を生きてこられた方々は、安いものをたくさん買えるというのが良いことだ、
と考えても不思議ではありませんよね。

でも、どの世代にも、そういう考えの人は、かなりの一定数でいるんではないかと思います。

私は、安すぎるものを見ると、誰かがこの価格の下で犠牲になって泣いているような気がして
悲しくなってしまうのです。
「わーい、得した」
と素直に喜べない。特に食べ物の場合。

こういう問題って、難しいわよね。
産業は、構造であり組織ですから、ワタクシたちのような一個人が行動してどうなるなんてこと
考えただけでも絶望的な気分になるけど。

ただ、価格破壊の激安商品だけを追いかけていたら、なにか大変なことになってしまいそうな
嫌な感じはするんです・・・勘だけど。

でも、JALやトヨタのことを見てもわかるけど、絶対的に見えた巨大組織も、内側の人間の
あり方によって、崩れてしまうんだなって・・・
だから、やっぱり、ひとりひとりの人間のありかたで、世の中は変わっていくんじゃないかっていう
希望ももっています。

何年か前に、龍村仁監督による自主上映映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第5番」
を観ました。

これは、オムニバス形式のドキュメンタリー映画ですが、その中にダライ・ラマ法王の
日本での講演会の模様がありました。

法王は
「人間はすばらしい。どんなに苦しくて絶望的な状況に見えても、一人一人の人間の力が
必ず世界を変える。」
というような意味のことを、力を込めて話されていたと記憶しています。

法王は、決して、世の中を悲観しておられませんでした。

他にもこの「5番」には、チンパンジーとお話し出来る霊長類学者のジェーン先生とか
いろんな人が出てくるんだけど、みんなバラバラに取材されているのに
「ひとりひとりの力」
を、希望をこめて話す人が多かった記憶があるのです。

「どうせ私ひとりががんばっても・・・」
って、つい思ってしまいそうになる時、ダライラマ法王やジェーン先生の言葉を思い出すこと
けっこうあるんです、今でも。