アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

バイオリニスト古澤巌 2

2013-03-18 14:01:39 | 日記
聞けば、古澤氏は、一度完全にバイオリンから離れたのだそうです。

それを言えば、千住真理子さんもやはり、バイオリンを手放してしまったことが
ありました。

とことんやって、絶望的に燃え尽き行きづまってしまったのでしょうね・・・。

バイオリニストなんて、ほんともう小さい頃からバイオリン弾いてたわけだから
それを手放すっていうのは、なにかもう、それまでの自分を葬り去るみたいな
すごい重みがありますよね。

真理子さんの場合はよく知りませんが、古澤さんは、アパレル関係のお仕事を
始められたそうです。

もう完全に、バイオリンとバイオリンを弾いていた自分とさよならする気持ち
だったのでしょう。

そういえば、ステージの古澤さんは、ものすごくオシャレでした。
黒のスーツにシャツ、黒いターバンと色鮮やかなスカーフがめちゃくちゃ
かっこよかった!

あれは、アパレル関係のお仕事をしたおかげなのかな?

話は戻りますが。

でも、古澤さんも真理子さんも、再びバイオリンに戻ってきたわけです。

ここからがすごいと思う。

これは千住真理子さんの話ですが、とにかく(プロはなんでもそうなのだとは
思いますが)、一日でもバイオリンを弾かないとカンがおかしくなってしまうのに
長い間バイオリンに触れてさえいなかったのだから、昔の感覚を取り戻すことが
できなかったと・・・。

うーーむ、どんなに大変だったことでしょう!

それでもお二人はバイオリンを続けたのですよね。

これは私の想像ですが、「昔の感覚」は完全に取り戻せなかった代わりに
何か別の感覚みたいなものを得たのではないでしょうか。

バイオリンを弾くほんとうの喜びとかね。

だから、真理子さんはデュランティを手に入れられたのでしょう。
というか、夫も私も、デュランティが真理子さんを選んだのだと信じています。

そして、古澤巌さんは、あの光も闇も飲み込んでひとつにしてしまったような
圧倒的な美しい音を手に入れられたのではないかと思うのです。