アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

名画とは

2015-01-07 10:33:15 | 美術・芸術
(前にも書いたことあるかもですが)ある人が、かの横山大観に
「どういう絵を名画というのですか?」と尋ねたところ、横山画伯は
「絵を見たとたん、あああーっと言って、それからもう何も言えなくなる様な絵。」
と、答えたそうな。

さっすが横山大観先生!!
超わかりやすくて、超的確な、すばらしい答えですね!

そうして観ると、東山魁夷の絵は、やはり名画だと思います。
「あぁ」とか「んんー」とか小さく叫んだあと、黙り込んでしまいますから・・・。

強いて言葉で表すと、こんな感じでしょうか。

静か。透明。深い。まっすぐ。誠実。孤独。なんともいえない柔らかさ優しさ。
それと、作品によっては、とってもチャーミング。

自然を畏れ敬い、自然にまっすぐ向き合うのと同じだけ、鏡の様に自分の内側にまっすぐ向き合って、
そこから湧き出た想いが絵を創り上げていっている、という感じ。

だから、すごく厳しくて、同時に愛情に満ちている。

自然も人も物も、自分を取り巻くすべてのものに、その想いが満ち溢れているというか貫いているというか、
そんな感じですが、言葉をどれだけ連ねても無駄でしょう。

見るだけでもう充分。
それが名画というものなんでしょうね。