アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

痛みと恐怖が分離する

2019-11-27 10:55:58 | 日記
続きです。

ある日、いつものように舌を中心とした痛みを感じていたとき、ふいにあることに気づきました。

それは「怖くない」という心の状態でした。

それまで私は、痛みや痺れが出てくるとほぼ同時に
「これからもっと痛くなるんじゃないんだろうか、そうなったらどうしよう」
という不安、痛みがひどいときには恐怖感のようなものを感じていました。

つまり、痛みと恐怖が必ずセットになって出てきていたのです。

あまりにもいつもそうでしたから、それが普通なのだと思っていました。

実際、医科歯科大学付属病院の診察では、たくさんの問診票に答えなければならないのですが、

口の中が痛むとき、どう感じますか?

「これからもっと痛むのではないかと思う」
「痛みに対して、自分はなにもできないと感じる」
「痛みに圧倒される」
「これから恐ろしいことが起こると思う」・・・

などの質問が、段階的に延々続くのです。

それほど、痛みと恐怖感のセットは、患者さんへのダメージに影響している重要ポイントなのですね。

それが、ある日、私の中で分離した。

いつもと全く同じに痛いし痺れているのに、「ただそれだけじゃん」という感覚。

例えば、机の角に腕をぶつけてしまったら「あいたたた!」ってなりますよね。

痛い。けっこう痛かったりします。

でも、普通それだけですよね。

せいぜい「あー、紫色になっちゃうかなー」ぐらいでしょう。

「この痛みがどんどんひどくなったらどうしよう、恐ろしいことが起きるのではないか?」
と恐怖でいっぱいになることはまず無いと思います。

それと全く同じになれたのです。

「あ、今日痛いや。」

それだけ。そこで終わるのです。

するとどうなるか?

痛くてもそこで終わるので、通常通りの日常を普通に送ることができるのです。「今日は痛いや」と感じながら。

恐怖感が立ち上がってこない状態になったことで、私は大きく変わることができました。

それまでは
「ああ、今日は痛い、どうしよう?何が悪かったのかしら?自分のせい?あの人のせい?もうしばらくなにもできない・・・。」
と、絶望感や罪悪感、犯人捜しして誰かや何かを責める思いがいっぱいの私。

それが
「ああ、今日は痛いんだね。」と淡々と自分の状態を受け入れ
「また良くなるよ。今日できることを無理せずやろうね。今日はちょっとお休みしてもいいね。」
と、自分を受け入れいたわることができるようになってきました。

舌痛症、顔面ヘルペス等々あまりにも辛いことが続き、生まれて初めてリーディングを受けた時にチャネラーの方に言われた
「ご自分を愛するしかないんです。そしてそれは、あなたご自身でやるしかないんです。」
というのは、こういうことだったのかな・・・(涙)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿