![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/ba/260915f90d606f0dc096d3c4d0cd24cc.jpg)
この絵、可愛いネコさんですねー。
タローさんというのだそうです。
ふっくらと伸びるネコの体と、グレイと深い赤茶色が、モダンでしかも暖かい絵です。
でも、よく見ると、髭が片方しか無いのですよ。(画像だと光って見えにくいですね。
すみません。向かって右側に、白い筋が見えるかしら?)
それも、なーんかとってつけたような髭ね。
りん二郎は、じっと対象物を見つめて描いた画家です。
見なければ描けない、という人だったようです。
そして、描きたい気持ちにならなければ描かない人でもあったようです。
だから、遅筆で寡作。
タローさんの絵も、ですからゆっくりと描かれたのですが、同じポーズはなかなかしてくれないし、
だんだん年がたつと、たとえ同じポーズで寝てたとしても、ネコも年をとるから、同じ雰囲気には
ならなくなってきます。
そうこうしているうちに、タローさんは病気になり、やがて亡くなってしまいます。
見ないと描けないりん二郎氏は大変困り、手元にあったデッサンを元に、なんとか半分だけ
髭を描いて、何年もさんざん待たせてしまったコレクターに、やっと作品を手渡したとか。
長谷川家は、文筆家の家系だったようで、りん二郎も、絵も描いたけれど文章もおもしろいのです。
このタローさんの絵の横に「タローの履歴書」という文章が一緒に展示されていまして、それが
とってもおもしろいの。
なんでもタローさんは、睡眠研究株式会社の社長さんで、かつ、万国なまけもの協会日本支部名誉顧問
なんだそうだ。
えらいんだね・・・
こんな感じで、長谷川りん二郎さんの絵というのは、ものすごく緻密に描写されているんだけれど
なにか、時間や空気が止まっているような不思議な空間で、しかも、すごくリアルを追求して描いている
はずなのに、なにか暖かいメルヘンやユーモアを感じる、すごく不思議な魅力を持つ絵なのです。
どの画壇にも属さず、その実力とは裏腹に、マイナーな存在だったようですが、これを機会に
ファンが増えるかもしれませんね。
とても良い展覧会だと思います。
会期は6月13日までです。
タローさんというのだそうです。
ふっくらと伸びるネコの体と、グレイと深い赤茶色が、モダンでしかも暖かい絵です。
でも、よく見ると、髭が片方しか無いのですよ。(画像だと光って見えにくいですね。
すみません。向かって右側に、白い筋が見えるかしら?)
それも、なーんかとってつけたような髭ね。
りん二郎は、じっと対象物を見つめて描いた画家です。
見なければ描けない、という人だったようです。
そして、描きたい気持ちにならなければ描かない人でもあったようです。
だから、遅筆で寡作。
タローさんの絵も、ですからゆっくりと描かれたのですが、同じポーズはなかなかしてくれないし、
だんだん年がたつと、たとえ同じポーズで寝てたとしても、ネコも年をとるから、同じ雰囲気には
ならなくなってきます。
そうこうしているうちに、タローさんは病気になり、やがて亡くなってしまいます。
見ないと描けないりん二郎氏は大変困り、手元にあったデッサンを元に、なんとか半分だけ
髭を描いて、何年もさんざん待たせてしまったコレクターに、やっと作品を手渡したとか。
長谷川家は、文筆家の家系だったようで、りん二郎も、絵も描いたけれど文章もおもしろいのです。
このタローさんの絵の横に「タローの履歴書」という文章が一緒に展示されていまして、それが
とってもおもしろいの。
なんでもタローさんは、睡眠研究株式会社の社長さんで、かつ、万国なまけもの協会日本支部名誉顧問
なんだそうだ。
えらいんだね・・・
こんな感じで、長谷川りん二郎さんの絵というのは、ものすごく緻密に描写されているんだけれど
なにか、時間や空気が止まっているような不思議な空間で、しかも、すごくリアルを追求して描いている
はずなのに、なにか暖かいメルヘンやユーモアを感じる、すごく不思議な魅力を持つ絵なのです。
どの画壇にも属さず、その実力とは裏腹に、マイナーな存在だったようですが、これを機会に
ファンが増えるかもしれませんね。
とても良い展覧会だと思います。
会期は6月13日までです。
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