6月23日
5年ぶりに訪れた滋賀県立琵琶湖博物館。
前に来た時は、C展示室と水族展示室がリニューアルした後でした。その後、A展示室とB展示室もリニューアルが行われ、全館リニューアルした琵琶湖博物館を訪れるのはこれが初めてです。
それでは、滋賀の地質や鉱物・化石などを展示しているA展示室に入ってみましょう!
A展示室のテーマは、『湖の400万年と私たち~変わり続ける琵琶湖~』
目を惹くのは、何と言ってもこのコウガゾウ(黄河象)の復元模型ですね。
三重県から滋賀の琵琶湖にかけて、多くのゾウの化石が発見されてます。この大型のコウガゾウの近縁種とされるミエゾウや小型のアケボノゾウなどが、琵琶湖のほとりを闊歩していたんでしょうね。
模型の裏っ側はこんな感じ。。
前は骨格標本が展示されてましたが、そこに外観の模型が被せられました。
ゾウの様々な骨格標本
竜骨図
文化元年(1804年)に近江国滋賀郡南庄村(現在の大津市)で、百姓が農地を開くため丘陵を崩した際、土の中から出土したとする龍の骨の絵ですが、トウヨウゾウの骨格化石を組み合わせたもののようです。
そりゃあ、江戸時代の当時は、大きな動物の頭らしき骨が出てきたら、龍だと思っちゃうのも分かりますね。
2解ロビーに「うみのこ」のコーナーがありました。
「うみのこ」は滋賀県立びわ湖フローティングスクールが運行する学習船。
滋賀県内の子供たちは小学校5年生になるともれなくこのうみのこに乗船して、船中1泊の行程で琵琶湖に出航し、船内で琵琶湖に関する様々なことを学びます。
息子も小学5年生の時に乗った先代の「うみのこ」の模型。
2018年には2代目「うみのこ」が就航しています。
続いて、B展示室の入り口には、大きな龍がっ!
琵琶湖に因んで、水の神様の龍神様でしょうか
B展示室のテーマは、『湖の2万年と私たち~自然と暮らしの歴史~』。
発掘調査で分かった縄文時代の森の暮らし、琵琶湖の生き物をとる水辺のなりわい、巨大な帆をはためかせて湖面を走る丸子船など、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、滋賀県の多様な自然のなかで生きた過去の人びとの足跡をたどります。
大津市の穴太(あのう)遺跡の発掘調査の成果をもとに、縄文時代の森を実物大ジオラマで再現しています。
丸子船(まるこぶね)とは、かつて琵琶湖の水運を担った和船。
湖上水運が最盛期を迎えた江戸時代前期から中期には、琵琶湖全体で1,300隻以上が浮かび、大きいもので500石積みがあった記録が残されているそうですが。150石から180石積みが標準的な大きさだったそうです。
滋賀の様々な民俗文化の展示もありました。
虫送りは、松明の煙で稲の害虫を追い払い。五穀豊穣をお祈りする農村行事。芋競べは滋賀県日野町に伝わる奇祭で、東西の集落から里芋を縄に結わえて神前に運び、里芋の大きさを競い合います。西が勝てば豊作、東が勝てば不作になると言われます。
一番左は管理人の地元、甲賀の花奪い神事も紹介されていました。
つづく
過去記事<世界の古代湖>
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