書名:オウム裁判傍笑記
著者:青沼陽一郎
出版社:新潮社
出版年:2004年
ジャンル:ルポタージュ
内容紹介(BOOKデータベースより)
疑似国家さながらに日本を敵視し、テロの恐怖に陥れた犯罪集団「オウム真理教」。多数の犠牲者を出した一連の事件は世界中を震撼させ、「教祖」は1995年5月に逮捕される。その犯罪を裁く「世紀の法廷」は、96年4月東京地裁で開廷した。しかし、そこで繰り広げられた8年間のやりとりは、あまりにも不可解で喜劇的だった。そのとき、教祖はいかに振る舞い、弟子たちは何を語り、弁護人はどこにいて、裁判官は何を裁いたのか? 裁判を傍聴し続けた著者が裁判員制度の導入を前に、大いなる疑問とともに提示する真実の法廷ドラマ。
著者がオウム真理教が引き起こした事件の裁判を長年傍聴した記録です。
傍笑記とは不謹慎な感じを与えてしまいますが、著者が裁判を面白おかしく描いている訳ではなく、実際の裁判での供述や内容は不可解で漫画チックで、傍聴席からも失笑が起こってしまうようなものだったそうです。
ニュースでは事件の重大さや判決ばかりが報道されてましたが、裁判における進行やオウム弁護団の対応、裁判中のハプニングなどはほとんど取り上げられませんでしたからね。
何でこんなアホな集団の犠牲にならないといけないのか?と腹立たしく思ってしまう1冊でした。そういう意味では超一級の裁判傍聴記かもしれません。
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