「ひろさきふじ」
■弘前ふじとは?
●弘前で発見された早生系ふじ
弘前ふじは青森県弘前市の大鰐勝四郎氏が、自園に植えたふじの中から1984(昭和59)年に発見した枝替わりとされています。一般的なふじに比べ1か月程早く熟す早生系のふじで、品種登録はされておらず、広く栽培されるようになりました。
その後、JAつがる弘前によってブランド化も進められ、1999(平成11)年には糖度13%以上、内部褐変の有無、芯部分の検査などの基準をクリアしたものを「夢ひかり」として商標登録し首都圏などに出荷されています。
●弘前ふじの特徴
弘前ふじ/夢ひかりの果実の形は一般的なふじよりも丸い傾向にあり、大きさは平均300~350g程です。表皮の色付きはふじと変わらない感じで、全体に赤く色付きます。
果肉はふじに比べやや柔らかめで、糖度が上がりやすく、酸味は穏やかな傾向にあるとされ、中には蜜入りのものもあるようです。
●実際に食べた食味
「夢ひかり」とそうでない、単に「弘前ふじ」として販売されていたものをどちらも食べてみました。
味は、確かに酸味が穏やかですが、足りないという感じではなく、甘味とのバランスが程よい印象です。若干夢ひかりのほうが甘みが強く、歯触りがしっかりとして感じられましたが、いずれも美味しいリンゴだと思います。
■弘前ふじの主な産地と旬
弘前ふじの全国の栽培面積
●主な産地
主な産地はやはり青森県です。政府がまとめた平成28年産の栽培面積を見ると青森県が425.3haで全国の約82%を占めています。次いで福島県、岩手県などの東北や北海道が続きます。
●弘前ふじの収穫時期と旬
弘前ふじはリンゴ全体で見ると中生種ですが、ふじの中では早生系で、一般的なふじよりも一か月程早く成熟し、収穫時期は青森県では9月末頃から始まります。
貯蔵性は冷蔵でひと月程とされていますが、その後には本命のふじが控えているので、食べ頃はふじの本番が始まるまでの10月の間という事になります。
*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/apple-Hirosaki.htm より
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