「佐藤 友祈-さとう ともき」 陸上男子400m T52(車いす) 金メダル、男子1500m T52(車いす) 金メダル
31歳、静岡県藤枝市出身。モリサワ所属。
リオ大会では惜しくも400m、1500mとも銀。
「プロアスリート」として臨んだ今大会。「自信しかない」という言葉通りの結果に。
「 道下 美里-みちした みさと」 陸上女子マラソン T12(視覚) 金メダル
44歳、山口県下関市出身。三井住友海上所属。
世界記録を持って臨んだ今大会。リオ大会では銀メダルの雪辱を果たす。
その陰には「ガイド」の力があった。
道下美里の金導いた2人のガイドランナー「いやらしいけど」あえて英語発信 [2021年9月5日16時46分]
<東京パラリンピック:マラソン>◇5日◇国立競技場発着
道下美里(44=三井住友海上)を女子マラソンの金メダルに導いたのは、2人のガイドランナーだった。30キロ過ぎ、後半担当の志田淳(45)は、給水所のパウトワの動きを見逃さなかった。チャンスを見るや「いけるか?」。道下が「いける!」と即答すると、すぐにギアを入れた。
「1500メートルにも出ていたので、スタミナはないと思っていた。チャンスがあれば出ようと思っていました」と振り返る。「いきなり英語になったんですよ」と道下に言われて、答えを披露。「10メートル、20メートルと離した差を相手に聞こえるように英語で言いました。いやらしいですけど」。目が見えない相手の耳に、ネガティブな情報を入れた。
「3パターンの戦略を練っていました」と志田は明かした。前半はペースをしっかり守り、後半に勝負をかける。レース展開に応じてスパートのタイミングは考えてあった。「思ったよりも早いタイミングだったけれど、あの『いける』の答えで、勝負が決まった」と説明した。
前半20キロを伴走した青山由佳(35)は、相模原市役所職員の公務員ランナー。16年リオデジャネイロ大会も前半をガイドし、道下とともに銀メダルのリベンジに燃えていた。「ホッとしました」と言えば、道下も「青山さんがしっかりとペースを守ってくれた」と感謝した。
ガイドランナーは「一緒に戦う競技者」だ。一方的な「支援」ではない。コーチとともにレースプランを立て、それを実行する。メダルこそないが「メダリスト」だ。レース後は3人並んで会見。「大会の意義は?」という質問に、道下は「それは志田さんが」とむちゃぶり。「障がいを持った人と健常者が一緒に輝けるということを、理解いただけたのではないかと思います」。パラリンピックを締めくくるにふさわしい志田の言葉だった。【荻島弘一】
◆志田淳(しだ・じゅん)1973年(昭48)6月16日、東京都生まれ。東海大で箱根駅伝3度出場。卒業後はNECに入社。00年世界ハーフマラソン選手権で日本代表。マラソンの自己記録は2時間18分43秒。
◆青山由佳(あおやま・ゆか)1986年(昭61)神奈川県相模原市生まれ。中学時代に陸上を始め、東海大相模高-東海大。現在は相模原市役所に勤務しながら公務員ランナーとして活躍する。
*https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/paralympic/news/202109050000648.html より
「唐澤 剣也-からさわ けんや」 陸上男子5000m T11(視覚) 銀メダル
27歳、群馬県渋川市出身。群馬県社会福祉事業団所属。
競技歴3年での代表選出。ニューヒーロー。
「和田 伸也-わだ しんや」 陸上男子1500m T11(視覚) 銀メダル、陸上男子5000m T11(視覚) 銅メダル
44歳、大阪府出身。長瀬産業所属。
ロンドン大会から3連続出場。ロンドンで5000m銅を獲得したが、リオではメダルなし。その雪辱を果たしたといいつつ同じ「銅」だけに残念だったのでは?
「大矢 勇気-おおや ゆうき」 陸上男子100m T52(車いす) 銀メダル
39歳、兵庫県西宮市出身。ニッセイ・ニュークリエーション所属。
「上与那原 寛和-うえよなばる ひろかず」 陸上男子400m T52(車いす) 銅メダル、陸上
男子1500m T52(車いす) 銅メダル
50歳、沖縄県沖縄市出身。SMBC日興証券所属。
北京大会から4連続出場。まだまだ進化を続ける大ベテランレーサー。
「澤田 優蘭-さわだ うらん」 陸上400mユニバーサルリレー 銅メダル
30歳、東京都北区出身。マッシュホールディングス所属。
陸上を始めて2年目に2008年北京パラ出場。次のロンドンパラは出場できず競技を離れたが、その後東京開催が決まり復帰を決断。2018年北京グランプリの走り幅跳びでマークした5m70の日本記録は現在も破られていない。*https://sports.nhk.or.jp/paralympic/athletes/sawada-uran-10236/ より
走り幅跳びでは決勝に進むが記録が伸びず5位に。
「大島 健吾-おおしま けんご」 陸上400mユニバーサルリレー 銅メダル
21歳、愛知県瀬戸市出身。名古屋学院大学所属。
「高松 佑圭-たかまつ ゆか」 陸上400mユニバーサルリレー 銅メダル
28歳、大阪府大阪市出身。ローソン所属。
「鈴木 朋樹-すずき ともき」 陸上400mユニバーサルリレー 銅メダル
27歳、千葉県館山市出身。トヨタ自動車所属。
「堀越 信司-ほりこし しんじ」 陸上男子マラソン T12(視覚) 銅メダル
33歳、長野県長野市出身。NTT西日本陸上競技部所属。
「永田 務-ながた つとむ」 陸上男子マラソン T46(切断・運動機能) 銅メダル
37歳、新潟県村上市出身。新潟県身体障害者団体連合会所属。