旬:5~7月 栄養豊富な庄内浜もずくで夏バテ対策もばっちり
プライドストーリー:漁獲量も増加し、近年注目が集まる素材。地元ならではの新鮮さが自慢の「生もずくしゃぶしゃぶ」は絶品!
庄内浜の豊かな海で育つ庄内浜もずく。磯見漁により丁寧に漁獲され、県内各市場で水揚げ後、地元を中心に流通・販売されています。古くから庄内地方の初夏の食材として親しまれており、「生もずく酢」や「味噌汁」で食されるのが一般的。最近では地元ホテルや旅館と提携し、高い鮮度ならではの「生もずくのしゃぶしゃぶ」で需要を拡大しています。漁獲金額は平成25年度670万円、平成26年度2,000万円、平成27年度2,200万円。山形県トップブランド魚種の候補にも挙げられており、消費の拡大が期待されています。
庄内浜もずくの正式名称は「イシモズク」といい、一般的に流通している「オキナワモズク」よりも粘りが強く、歯ごたえがあるのが特徴です。日本の高温多湿な夏は、汗でミネラル分を失い、だるくなったり疲れやすくなる「夏バテ」の症状に陥りがちですが、もずくの旬は夏で、ミネラル分が豊富。身体の機能を維持・調整する働きをもち、なかでもカリウムやナトリウムは細胞の働きには欠かせません。カルシウムやマグネシウムも含み、夏バテ対策にはもってこいの食材です。
また、もずくの特長であるヌルヌルとしたヌメリ成分のひとつである「アルギン酸」は、コレステロール値の改善や血圧を抑える効果、血液をサラサラにする効果や肥満、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を予防する効果があるといわれています。もうひとつのヌメリ成分である「フコイダン」にはがんやアレルギーを抑えたり、血液を流れやすくなる働きもあるといわれています。さらに、海藻の食物繊維は野菜にも匹敵するほど豊富。夏バテ予防、不足しがちな栄養分の補給、肥満予防とさまざまな利点があるもずく。海藻パワーで、夏を乗り切りましょう。
水揚げ漁港や漁法:箱メガネを使用して天然もずくを丁寧に漁獲。豊富な水揚げ量と確かな品質が自慢
由良漁港(ゆらぎょこう)が、庄内浜もずくの主な水揚げ漁港です。由良漁港は、日本海に面した山形県鶴岡市の西部に位置。沖に浮かぶ白山島を頂点として扇状に形成された地域と一体になっています。底曳網漁業、定置網漁業、磯見漁を中心に、ズワイガニ、ブリ・イナダ、アジ、マガレイ、ハタハタ、サワラ、アワビ、もずくなどの豊かな庄内浜の魚介類が水揚げされる、山形県の中で3番目に水揚げの多い漁港です。
庄内浜もずくは、船外機船で水深2m~15mの漁場へ行き、箱メガネを使って岩場に自生しているもずくを採取する「磯見漁」により漁獲されます。水揚げ量は、平成23年度4.6t、平成24年度13t、平成25年度3t、平成26年度18t、平成27年度27tと増加を続けています。
庄内は、新鮮な食材の宝庫として「食の都(みやこ)」とも言われており、由良漁港で水揚げされる魚介類は、由良ブランドとして位置づけられ、「由良タラ」や「活ズワイガニ」など新鮮で豊富な食材として注目を浴びています。
また、由良地域には、温泉や海水浴、ダイビング、釣りなどを楽しむ観光スポットとしての表情も。特徴のある景観があり、日本の渚100選に選ばれた白砂と遠浅の海岸です。 由良には温泉が出ており、ホテル等(ホテル八乙女)で楽しめるとともに、海水浴を始めとした海のレジャーが人気。漁村体験、漁業体験、漁船クルージング、海水浴、キャンプ、釣り、イカの一夜干しづくり、料理教室などさまざまな観光を楽しむことができます。
▼由良地域にまつわる「八乙女伝説」
由良地域にまつわる「八乙女浦の伝説」は、今から1400年前、第32代崇峻天皇(すしゅんてんのう)の一子である、蜂子皇子(はちこのおうじ)が丹後(京都)の由良から追っ手を逃れていた際、八人の乙女が舞いながら笛を吹き、招き入れたと言われています。この八人の乙女が躍った場所は「八乙女浦」と名付けられ、地域名は「由良」と名付けられました。
▼由良を象徴するシンボル「白山島(はくさんじま)」
由良地域の景観のシンボルである、白山島は3,000万年前の火山活動によってできたと言われており、現在でもその跡を見ることができます。白山島は、高さ72m、周囲436m、砂浜から島まで177mの赤い橋が架けられており、島には散策路、海洋釣り堀があります。236段の石段を上ると頂上には白山神社があり、日本海の眺望を楽しむことができます。白山島と日本海が生み出す「夕日のコントラスト」は、観光客に癒しと感動を与える景観として有名です。
*プライドフィッシュHP より
何度も訪れている「庄内」。
でも「酒田港」以外、殆ど「海浜部」には行くことがない。
なかなか宿泊できないので「海の幸」も食べてない。
次回は一度宿泊して堪能してみたいものだ。