「186 奈良団扇」
団扇は古代、中国より魔よけとして日本に伝わり、儀式的なものに使用されていたようです。
奈良団扇の起源は、奈良時代に春日大社の神官の手内職として、実用的で丈夫な渋団扇が大々的に作られていました。
中世に新しい団扇が考案されてから次第に洗練され、江戸時代の中頃には、今日奈良団扇の特徴である透し彫りの施された立派な団扇に進展しました。
池田含香堂 奈良市角振町16(三条通り)
「推薦コメント」
奈良団扇の和紙を染め上げた色は陰陽五行にちなんだ色。丸柄の持ち手は握りやすく、竹骨は本数が多くしなやかです。実用品としての使いやすさはもちろん、飾って眺めても目に涼やかな奈良の心を感じる工芸品です。-石村由紀子-
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