「花良治-けらじ」
【生産地】喜界町
【特徴】在来柑橘の一つ。果実は小さく、熟しても外皮は濃い緑色のまま。病気に弱く栽培が難しいため、現在の生産量は非常に少なく、「幻の柑橘」と呼ばれている。ビタミンCを多く含み、喜界島では青切りで食べられている。また、「花良治」には、ガン抑制成分「ポリメトキシフラボノイド」という成分が多量に含まれていることが鹿児島大学と喜界町との共同研究で証明されている。
【食味】香り良く、ほどよい甘味で爽やか。果皮からは調合されたスパイスのような香りを感じる。果肉はオレンジ色で「花良治みかん」と言われる所以である。
【料理】果実を切って料理に添えたり、お酒を割ったりと応用範囲が広いのも魅力。
【来歴】約200年前、ある男が鹿児島から喜界島(きかいじま)東方の一孤島(いちことう)に漂着し、その島で見つけた柑橘(かんきつ)の苗を喜界島の花良治(けらじ)集落に持ち帰ったのが始まりとされる。(木村勝太郎, 谷中登希男著『香酸柑橘 Ⅲ巻 日本の酢みかん』原田印刷出版, 1995年)。喜界島の「花良治(けらじ)集落」で栽培され、喜界島にしかない「家宝種(かほうしゅ)」として大切に育てられている。島の集落名を冠して和名登録された。 s※家宝種(かほうしゅ)・エアルーム種とは、在来種・固有種のことで、「エアルーム」とは、先祖代々伝えられてきたという意味。一般的には50年以上栽培されたものを指し、いわば家庭菜園家や農民が代々採種を繰り返し、世代から世代へと伝えてきた種のこと。
【時期】10月 酸味を活かすために、色づく少し前に収穫する。
*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/46-kagoshima#index_ab5z0y6b より
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