「五目飯」
主な伝承地域 県全域
主な使用食材 米、かんぴょう、干ししいたけ、にんじん、ごぼう、油揚げ、絹さや、卵
歴史・由来・関連行事
祭りや農家の休日など、特別な日などに作られる「五目飯」。かんぴょうをはじめ、干ししいたけ、にんじん、ごぼう、絹さや、油揚げや錦糸卵など、色とりどりの食材が並ぶハレの日にふさわしい伝統料理だ。
主な使用食材となるかんぴょうは、日本の生産量の99%以上が栃木県産、全国1位(2018年農林水産省調べ)で、特に県南地域で栽培が盛んにおこなわれている栃木県を代表する特産品だ。
栄養的にもカルシウム、カリウムなどが多く含まれ、食物繊維も豊富なかんぴょう。ゆうがおの実を薄くひも状にむき、太陽光に当て干し上げた乾物食品。
食習の機会や時季
かんぴょうをはじめ豊富な具材を用いた五目飯は、手間がかかることなどから祭りや農家の休日などの特別な日に作られてきた料理。いろどりも美しい五目飯と一緒に、かんぴょうを卵でとじた汁物「干瓢の卵とじ」も作られることがある。
飲食方法
米は炊く30分くらい前に洗ってざるにあげておく。水を入れてかために炊き上げる。かんぴょうは水洗いして塩でよくもみ、水に5~10分つけてからよく洗い流して2cm大に切る。水で戻した干ししいたけ、油抜きした油揚げ、ごぼうやにんじんなどの根菜類を細かく刻んで鍋にサラダ油を熱し、かんぴょうと一緒に炒めて調味料で味付けして煮る。煮込んだ具材をごはんにのせて全体をよく混ぜ合わせる。錦糸卵、ゆでた絹さや、のり、紅しょうがの千切りを上からふりかけ、彩りよく盛り付ける。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
五目飯をはじめ、栃木県特産品のかんぴょうを使った料理は、地場産物の理解を深める取り組みとして学校給食の献立に使用され、郷土料理の提供促進や食文化を継承し、発展につながる活動になっている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/31_13_tochigi.html より
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