4. マイナンバーカードと保険証の問題 河野デジタル相の責任問題 ( 10件 )
河野太郎氏の父君は、日本国民の誰もが知る河野洋平氏です。 1993 ( 平成5 ) 年8月4日、宮沢内閣の官房長官だった氏が発表した談話の正式な名称は、「慰安婦関係調査結果に関する報告」ですが、一般的には「河野談話」と呼ばれています。
「河野談話」という言葉を聞くと、今でも、それだけで強い嫌悪と拒絶感に襲われます。この談話が韓国政府によって、あるいは挺対協により、どれほど激しい日本攻撃の根拠として使われたか。
興奮した韓国人たちが、日本の国旗を引き裂き、足で踏み、安倍総理の顔写真を地面に投げ、これもまた足で踏みつけ・・連日のようにこのようなニュースを見せられました。朝日新聞が始めた大嘘報道のため、日本国民が韓国国民に憎まれ、罵られ、私の嫌韓と戦後日本史の見直し作業がこの時から始まりました。
さすがに現在になると、国民も朝日新聞の誤報、虚報とハッキリ知っていますが、最初の大ウソ記事の発信以来、平成26年に同社が誤報を認め、社長が責任を取り謝罪し辞任をするまで、30年以上「事実」だと主張し続けました。
「河野談話」が公表されると、私たち国民の知らないところで、名前も知らない団体が国連の人権委員会を舞台に活動を始めました。彼らは国連人権委員会で、各国の委員が検討する資料を作成・提供し、韓国の慰安婦問題を俎上に載せ、日本攻撃を開始しました。その団体は現在もあり、名前は次の通りです。
1. 日弁連 ( 会長 菊地裕太郎 )
海外調査特別委員に戸塚悦郎弁護士を任命、彼の発案で「慰安婦」を「性奴隷」と呼ぶ
国連人権委員会で韓国市民団体と協力し、活動する
2. 人種差別撤廃NGOネットワーク ( 共同代表理事 武者小路公秀 )
3. 琉球先住民族協会 ( 会長 宮里護佐丸 )
4. 女たちの戦争と平和資料館 ( 理事長 東海林路得子 )
5. 民 団 ( 在日大韓国民団の略称 )
6. 韓国・民弁 ( 韓国にある、民主社会のための弁護士会の略称 )
7. 挺 対 協 ( 韓国挺身隊問題対策協議会の略称 )
韓国の反日団体 5と6と7を除き、あとは国内にある日本人の団体です。彼らの活動の結果として「クマラスワミ報告」が出され、日本政府が名指しで批判され、是正勧告を受けることとなりました。
挺対協は、韓国国内だけでなく、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、フィリピン、中国、台湾の各都市に、日本と日本国民を糾弾する「慰安婦少女像」を設置し、騒ぎの種を蒔きました。日本人が抗議すると、韓国政府と韓国活動家たちは、「河野談話で認めているではないか。」と決まって反論してきました。
私がここで言いたいのは、「河野談話」が煽った日韓の憎み合いが、国内での在日コリアンとの対立に火をつけたことです。国民と在日コリアンの間にはもともと対立の火が燻っていましたから、「河野談話」は火に注ぐ油の役目をしました。
穏やかに暮らしていた9割の在日の人々もひっくるめて、「韓国人は日本から出て行け」と激しい攻撃が始まりました。
「一度しかない一生を、彼らが日本で過ごしていることの意味を読み取り、心して差別や偏見をなくしていく努力を、私たちはするべきだ。」
櫻井氏の冷静な言葉など、誰も考えませんでした。朝日新聞の社長が辞任し、慰安婦の嘘が知れ渡るとさすがの韓国政府も「河野談話」を口にしなくなりました。終戦直後、在日コリアンの人口はおよそ210万人でしたが、人口の推移を調べると、2023 ( 令和5 ) 年7月6日現在で下記のようになっています。
〈 特別永住者人口推移と、在日外国人全体に占める割合 〉単位 : 人
平成 3年(1991年) 693,050 約57%
平成 8年(1996年) 554,032 約39%
平成16年(2004年) 465,619 約24%
平成19年(2007年) 430,229 約20%
平成22年(2010年) 399,106 約19%
平成30年(2018年) 321,416 約12%
令和 元年 (2019年) 312,501 約11%
令和 4年 (2022年) 288,980 約 9%
安倍内閣が「移民法」を成立させて以降、外国人労働者の人口が増え続け約308万人となっており、在日コリアンの人口比率が小さくなっています。彼ら自体の人口減少の原因は、少子高齢化だけでなく帰化もあるそうです。
長い前置きとなりましたが、河野太郎氏に関する「もう一つの怒りと期待」とは、在日問題の解決です。父君の「談話」を考えると怒りが消えませんが、在日コリアンの人々との関係改善については、氏の実行力に期待するというのが私の考えです。
父洋平氏の「談話」が、日本人と在日コリアンの間に生じさせた憎悪を消し去るためにも、氏は改善を主張できる適任者です。脱原発を叫ぶのをやめ、戦後の日本で涙を流した在日の人々のため、マイナンバーカードの推進・普及と共に、櫻井氏の言葉の発信活動をして欲しいと思います。