ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

休暇中の中間報告 ( 6~8年前の伊藤貫氏 )

2023-09-26 23:20:08 | 徒然の記

 ブログを休んで、新聞、テレビ、ネットの動画や他の方のブログなどを見たり読んだりしていますと、二日前の9月24日に報告し、今もそれを続けています。

 休んでおれなくなり「ねこ庭」のブログを書いたのは、共同通信社が千葉日報に配信した塚越記者の記事でした。「極論の記事」は問題の本質に近づかず、返って新たな対立の種を蒔くのではないかと言う提言でした。

 今回は違った理由で休んでおれなくなり、「ねこ庭」のブログを開きます。溜まっているのは新聞だけでなく、ネットの動画と他の方のブログが90件ほどあり、一つ一つ目を通して削除しています。伊藤貫氏の動画も含まれていて、今見終えた動画は次の2編です。

  1.  西部邁ゼミナール『伊藤貫・佐伯啓思  アメリカニズムを如何にせん』( 2015.12.31 )

  2. Grand  Design  by  Japan   『伊藤貫氏  ( 国際政治アナリスト、著述家 )』( 2017.2.12 )

 チャンネル桜による『伊藤貫の真剣な雑談』は、65回のシリーズで、この中で私は氏のことを「日本人のクズ」、「祭の薬売り」と呼びました。1. の動画は8年前、2. の動画は6年前のもので、ここには別人のように謙虚な氏がいました。

 いずれの動画も、現在のアメリカが抱えている大きな問題点を述べていました。日本を罵倒し侮蔑する氏の姿はなく、アメリカに関する真面目な分析と考察がメインでした。馬渕睦男氏との議論では、ディープステイト論を述べる馬渕氏に反論していましたが、動画ではアメリカの人口の0.1%の金融資本家が、政府を牛耳り、支配している実態を語っています。 

 アメリカを建国したキリスト教徒たちが、今では少数派となりつつあり、国のアイデンティティーさえ無くなろうとしている事実。民主党と共和党の対立の背景にあるもの、トランプ大統領の国民的人気の理由、歴代大統領の人となりなど、知らないことを沢山教えられました。

 6~8年で人はこうも変わるのかと、驚かされました。大抵の人は年をとるほどに人柄が丸く、穏やかになるのですが、氏はその逆でした。若い時の氏は極論でなく、客観的な意見を述べています。詳細を紹介しませんが、「日本人のクズ」、「祭りの薬売り」と言っては失礼になる氏です。

 珍しい経験をしましたので、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に報告せずにおれなくなりました。6~8年の氏を「日本人のクズ」や「祭りの薬売り」と呼んではいけません。無知な学徒である私に知識を与えてくれる師ですから、「伊藤先生」と言います。

 このようなことは言いたくありませんが、「伊藤先生」と敬意を表せずにおれないのは6~8年の氏のことで、現在の氏はやはり「日本人のクズ」、「祭りの薬売り」です。どうしてこうなったのか、分かるような気もします。6~8年前から氏は年に何度か帰国し、色々な動画に出演して、真正面からアメリカのタブーを語る真摯さが多くの人の心を捉えたのではないでしょうか。

 ネットの世界で有名人になり、何時しかちやほやされ、得意になり、有頂天になったのではないかと考えます。無責任に誉める世間に乗せられてはならないと、もしかすると氏の変化の教えはここにあるのかもしれません。ネットの世界で人気者になっている人は、「他山の石」として心に留めておくべき氏の姿です。こう言うブログが「両論併記」に該当するのかどうか、自分に自信はありません。

 私はただ、氏を貶すだけではいけない気がして、休んでいるブログを開きました。

コメント (2)
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