ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

「日航機墜落事故」・『女性自身』の記事 - 9

2024-08-10 22:39:18 | 徒然の記

 日本の大多数の保守層の特徴は、組織化されていないサイレント・マジョリティーというところにあるのではないか、と考えています。

 自分の人生において、保守の脆さについて3つの経験をし、その一つが早稲田大学の学園紛争でした。昭和40年末から学費値上げ反対で始まった紛争は、政党に属する学生活動家だけでなく、広範な一般学生が参加したところに大きな特色がありました。

 闘争主体の学生活動家が「全共闘」を名乗り、学校全体のバリケード封鎖という実力行使で大学当局と争いました。私はこの時四年生で、マスコミの分類に従うと「一般学生」でした。

 約2,500人の機動隊が大学を包囲して、大学本部を占拠するおよそ1,000人の学生を実力で排除・退去させ、これで大学は機動隊の護衛のもとに、入学試験を実施することができました。

 今も変わらないと思いますが、当時の早稲田の学生数は4万人でした。本部を占拠したおよそ1,000人が活動家と言われる学生で、残りの三万九千人が一般学生です。

 数ヶ月続いた紛争の間、左翼思想で団結しデモに慣れた彼らに、一般学生は引きずり回されるままでした。

 集会の場で違う意見を述べる学生がいると、壇上を占拠した活動家が即座に大声で怒鳴り返し、威圧して黙らせてしまいました。数が多くても、組織化されていない一般学生は個別に粉砕されると、何もできない砂粒みたいな存在になります。

 この騒動を通じて、私が学んだことは次の事実でした。

 ・烏合の衆はいくら沢山いても、一握りの訓練された活動家には敵わない。

 昭和40年代の日本と現在の日本との違いは、「ネット社会」であるというところにあります。組織化されていないサイレント・マジョリティーだった保守層が、ネットという武器を手にし意見を発信し始めました。

 私もその中の一人で、「ねこ庭」というツールを通して意見を発信し、多くの保守の人々との交流を深めました。相手の顔を知らず、年令が分からないままでも、「日本を愛する」という一点で繋がり、明日の日本を語る同志になりました。

 平成21年12月から始めた「ねこ庭」は、今年で14年になります。開始以来の訪問者で愛国の同志だったA氏と、今年の春から突然疎遠になりました。

 組織化された活動家の攻撃に、A氏が不安を感じたのが原因でした。A氏のコメントを公開するのは苦渋の思いですが、敢えて決断しました。

 ネットで繋がった同志であっても、活動家から攻撃されると持ち堪えられない2つ目の例として、具体的に紹介します。

 3つ目の例は既に報告しましたが、10年以上「ねこ庭」で「皇室護持」と「憲法改正」を主張してきた自分が、「日航機墜落事故」の件で挫折した脆さでした。

 2つ目の例は、分かりやすいように、「ねこ庭」を始めた頃のA氏のコメントと、つい最近疎遠なったコメントの一部を紹介します。

 〈 「ねこ庭」を始めた頃のA氏のコメント 〉

  ・今尚、難題つけて貶める中韓に敢然と立ち向かう勇気を持つべきなのです。 声を上げなければなりません、無茶を言ったものが勝つ、こんな理不尽を許してはなりません。

  ・ひとはひと、われはわれ。ねこ庭さん気楽にいきましょう。

  ・私など罵詈雑言、誹謗中傷雨あられ、それでもくじけず、貴方と共に歩みます。

  ・男の心根  ねこ庭さん、
ご無沙汰しています、皆様の真摯なコメントに胸熱くしております !

  ・ねこ庭さんの心情は、私の想いと変わりません。こんなに貴方の想いがスッと入るなど不思議ですね、

  ・いつも、ねこ庭さんを応援しています、どんな事態が起きようとも我々は一蓮托生です。

 何時か東京で会い、酒を酌み交わす日を楽しみに頑張りましょうと約束をしていましたが、執拗に「ねこ庭」を攻撃する乱暴者が現れると、A氏が危険を感じられるようになりました。

 乱暴者を相手にしないようにと、私を気遣って忠告されるようになりました。しかし忠告を受け入れるというのは、乱暴者の背後にいる組織に膝を屈することになります。

 忠告に同意できない私に、A氏のコメントが他人行儀になりました。

 〈 つい最近疎遠なったA氏のコメント 〉

  ・攻撃的な人物とのやり取りを、仲間内のブログに転載したらいけないのではないですか。だから私は介入しないようにしています、そして他者に反感が向かないよう削除致します。どうかご理解ください。

  ・お互いの感情、今後を考えたら貴方には荷が重くなります。これからは無視した方が無難です。

  ・私は寛容な男ですが、相手によっては冷徹な態度で拒絶いたします。反応しないことです。

  ・これ以上カッカさせないこと、こんなのと喧嘩して一つも良いことありません。せっかくの良い人達も、離れることになります。

  ・キツイ助言ですが、家族のためにもそうするべきだと思います。

  ・不愉快な乱入者は、好意的な人にとって迷惑以外の何者でもありません、そんな輩は、仲間の為にもシャットアウトするべきだと思います。

  ・要領を得ませんがお許しください、奥様、お子息様によろしくお伝えください。

 乱暴者はおそらく「ねこ庭」へコメントを入れるA氏のブログにも、脅しを入れていたのかと思います。顔が見えない相手からの脅しは嫌なもので、危機感もあります。

 だから私はA氏の気持を察し、5月18日に次のように返事を入れました。

  ・いずれにしましても、貴方との交信はしばらく控えた方が良さそうですね。

  ・私は乱暴者を恐れていませんが、貴方は過去に辛い経験をお持ちの著名人です。
 
  ・何をするか分からない相手でもありますから、今後は貴方のブログへの訪問も控えましょう。
 
  ・本当に申し訳ありませんでした。 
 
 以来私たちの交流は、止まったままです。ネットの保守の脆さの例として、苦渋の例を3件報告いたしました。
 
 このシリーズを今回で終わりますが、「ねこ庭」が諫言したい相手は疎遠になったA氏ではありません。日本のリーダーであるべき、自由民主党の政治家、学者、言論人です。
 
 名も無い庶民でさえ日本の明日のため戦っているのに、貴方々は意思表示をしなくて、恥ずかしく無いのでしょうか。反日左翼の乱暴者の親玉を黙らせる力を持っている貴方たちが、なぜ行動をしないのでしょう。
 
 「ねこ庭」からの切なる訴えをし、『女性自身』の記事シリーズの締めくくりといたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日航機墜落事故」・『女性自身』の記事 - 8

2024-08-10 14:21:34 | 徒然の記

 今回は、「日航機墜落事故」の記事を書く『女性自身』に関するまとめです。

 単純なようで複雑な事実を、うまくまとめられるのか戸惑いがあります。『女性自身』の記事を取り上げるまでの、事実の整理をしてみます。

   ・「日航機墜落事故」の処理に際し、全てをボーイング社の責任にした「政府の事故報告書」のため、米国に大きな借りを作った中曽根内閣以降日本はアメリカとの経済戦争に負けた。
 
 これが第一の事実で、第二の事実が自衛隊の信じられない行動です。
 
   ・自衛隊が事故犠牲者の遺体とともに現場を焼却した理由は、依然として国民に封じられたままである。
 
 次に、第三の予測が生まれます。
 
   ・これでは国民悲願の「憲法改正」が、いっそう困難になる。
 
 敵から国民を守る自衛隊が、敵でもない国民を焼き殺したのが事実なら国民の怒りが自衛隊へ向かい、「憲法改正」をさらに困難にします。
 
   ・一連の事実は、今日までの「ねこ庭」の努力を吹き飛ばす爆風だった。

 だから私は、「日航機墜落事故」の隠された事実の大きさの前で膝を屈し、その場に座り込んでしまいました。「ねこ庭」で初めて経験した挫折と、口ほどにもない自分の弱さの発見でした。

 「ねこ庭」を続ける気力を失っていた時、政府に立ち向かう『女性自身』の記事に出会ったということです。

 救いようのない日本への失望から這い上がれる発見があればと、『女性自身』の記事を見て7回のシリーズを書き、これからまとめをしようとしています。

 「ねこ庭」は今も、日本への失望の底へ沈んだままです。『女性自身』の記事から、這い上がれる発見をしたとは言い切れませんが、別の発見をしました。

 「ねこ庭」を訪問された方へのコメントに書きましたが、再度紹介します。

   ・この忌まわしい政府の隠蔽を明らかにしてくれるのなら、反日・左翼でも、「ねこ庭」は仲間に数えたい気持です。

 「敵の敵は味方」とは、国際社会で言い古された言葉なので発見とは言えませんが、「ねこ庭」で実際に生じたと言う点が発見です。反日・左翼は「ねこ庭」の敵なのに、「日航機墜落事故」の究明に関しては味方になったということです。

   1.  記事を書いている記者     ・・鈴木 利宗氏

   2.  裁判を支援している弁護士 ・・三宅弘氏 

   3.  『女性自身』の出版社・・光文社

 『女性自身』の記事の関係者は上記 3者ですが、国を相手に戦っている「日航機墜落事故」の裁判で、中心となって活躍しているのが弁護士の三宅氏です。

 氏は日本の左翼過激派組織の一つである日弁連の副会長ですから、「ねこ庭」は『女性自身』の記事全体を反日左翼活動として捉えました。

 1. のルポライター鈴木氏と、2. の光文社は保守でも左翼でもなく、「人目につく宣伝をして、出版物を売ること」に目的があります。

 簡単に言いますと彼らは、その時々の世間の動きに合わせ、時流に乗った出版物を世に出して売るのが目的ですから、思想らしいものがあるとすれば「金儲けのためならなんでもする」という、グローバリストの思考でしょう。

 39年間も政府が国民に隠し続け、裁判所が門前払いした「日航機墜落事故」を諦めず追及したのは、反日左翼思想とグローバリズムの人たちだったと言うことになります。

 彼らは「保守政権の打倒」と「自分の金儲け」を第一とする人々で、日本を愛するために国と戦っているのではありません。

 「日航機墜落事故」の原因究明に関する限り、自由民主党の政治家、学者、言論人は何の役にも立ちませんでした。失った日本の独立を取り戻したいと願う国民の存在を忘れたように、事故についてダンマリを決め込んでいます。

 西田氏に至っては、事件に疑問を抱く人間を「陰謀論論者」と決めつけ、頭から否定しています。「国難の大事件」を国民とともに解明し、日本の独立に繋げようとする意思がどこにもありませんでした。

 今回の件で「ねこ庭」が学んだのは、日本への希望でなく失望でした。

 ・「憲法改正」を日本独立の必須条件としているのなら、「日航機墜落事故」の原因を隠蔽したままで国民の理解が得られると思っているのか。

 ・日本の指導層は、「日航機墜落事故」を失った日本の独立と関連づけて考えていないのか。

 「ねこ庭」は今も日本への失望の底へ沈んだまま、という理由がここにあります。これが「ねこ庭」の短慮と言うのなら、日本の指導者 ( 愛国の政治家、官僚、学者、言論人 ) は、意思表示をして欲しいではありませんか。

 政府や国家権力に異議を唱えるのは、反日左翼勢力とグローバリストの特権なのでしょうか。日本を愛するためなら保守のリーダーたちも、政府や国家権力に反対する時があって何が悪いのでしょう。

 ネットの世界では多数の国民が保守を任じ、自由民主党を支持していますが、保守の国民は反日左翼勢力やグローバリストのように組織化されていません。自由に意見を述べ、ネットの世界で繋がっていますが、ひとたび組織化された勢力から攻撃を受けるとたちまち無力な個人となります。

 今回を最終回とする予定でしたが、ネット界の保守勢力の脆弱さについて実例を挙げるスペースが無くなりました。息子たちだけでなく、「ねこ庭」を訪問される方々にも、苦渋の実例を知ってもらいたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする