11月28日に臨時国会が召集された翌日の千葉日報に掲載された、石破首相と立憲民主党の野田代表の言葉を先日紹介しました。
石破首相
・丁寧に野党の意見を聞きながら、国会を運営したい。
野田代表
・自民党を過半数割れに追い込んだ結果、どういうことが起こるのか、国会活動を通して国民に示したい。
立憲民主党の野田代表は、野党が一つになり政権交代をするのが本当の政治改革だと主張します。アメリカの政権内の反日勢力と結びついている共産党と、一つになろうと言うのが野田氏です。
野田氏の意見は、石破首相の「アジア版NATO」発言と同じく現実から遊離した空論ですが、学者もマスコミも指摘しません。議員数を見ると立憲民主党の193人に対し、共産党は21人なので、数の差で抑え込めると野田氏が考えているのかもしれません。
野党が今後過半数を確保したと仮定して、共産党と連立を組めば、立憲民主党の内閣は1年で空中分解するか共産党に乗っ取られるか、二つに一つではないでしょうか。
息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々の参考のため、過去の連立政権を調べてみました。細川内閣と村山内閣です。
〈 細川内閣 〉
成立年月日・・ 平成5年8月9日 終了年月日・・ 平成6年4月28日 ( 8ケ月 )
参加政党 ・・日本新党、日本社会党。新生党、公明党、民社党、
新党さきがけ、社会民主連合、民主改革連合
連立の中心となった政党と政治家
日本新党・・細川護熙 新生党・・小沢一郎 新党さきがけ・・武村正義
〈 村山内閣 〉
成立年月日・・ 平成6年6月30日 終了年月日・・ 平成7年8月8日 ( 1年1ケ月 )
参加政党 ・・ 自由民主党、日本社会党、新党さきがけ
連立の中心となった政党と政治家
日本社会党・・村山富市 自由民主党・・河野洋平 新党さきがけ・・武村正義
政策の違う寄せ集め内閣ですから、いずれの内閣も約一年で崩壊しています。二つの内閣の特徴は、共産党を除外した野党で「非共産野党」と呼ばれていたところにあります。
一党独裁・委員長独裁の「共産党」を連立政権に入れると、その瞬間から協力体制が吹き飛びます。どの政党も共産党とは連立を組めないというのが、政界の常識ですが、野田氏はその共産党と組もうとしています。
民主党政権で最後の1年間首相を務めていますので、もう少し現実的な意見が聞けるかと期待していましたが、これでは石破首相と変わりません。「アジア版NATO 」の話を聞かされた時、石破氏の国際情勢の無知さに失望させられましたが、野田氏の意見も似たようなものです。
「第三段階の関与」をアメリカが実行している時だというのに、何も見ようとしない二人にこのまま日本の舵取りを任せて大丈夫なのでしょうか。
12月3日、衆議院選挙後初の国会質疑で、石破首相と野田氏の論戦を報道する千葉日報が机の上にあります。1ページを全部使った大きな記事で、壇上で語る二人の写真が掲載されています。
何時ものように、まず記事の見出しを紹介します。
「首相、企業献金廃止を否定」「立民批判、抜本改革要求」
「野田氏、政治姿勢で攻勢」「かわす首相、野党分断も」
長い記事なので、次回「ねこ庭」でビックアップして一部を紹介します。もちろん「ねこ庭」に都合良い部分の紹介であることは、言うまでもありませんが・・