今年もできました!父の白菜漬け。
なんと一玉550円の白菜が数玉入っている超高級漬け物。
ついてる値段を見てびっくりした私に父は
「あれえ、250円だと思って買ってきたんだがなあ」完全見間違いの思い違い。
それもあってか今年は余計に美味しさを感じます(笑)
日頃娘の私は父を元気づけるためにと結構激しい言葉を投げかけます。
父はいいあんばいにそんな私の言葉に反発したり言い返したりしてくれておりました。
そんな会話のやりとりが日頃人との会話の機会の少ない父を刺激するベストな方法だと勝手に思い込んでおりました。
母はいつも父に小言を言ってましたから
「おまえは母さんとそっくりだ」という父に母の代理と思い小言を言い続けておりました。
その日も私は父に玄関先にいつまでも片づけないで置きっぱなしにしているあるものについてガミガミ言いながら家に入りました。
「あれほど小屋にしまってねっていったのに。いつだってすぐにやらないんだから」と。
それが、この日は突然、しょんぼりしてしまったのです。
しかられた子供が行き場を失っておろおろするみたいに。
その時初めて私は、あ、しまった、いつもの父さんじゃない、って感じ取ったのです。
しょんぼりした父はしばらく」茫然としておりました。
久しぶり(3日ぶり)にやってきた私と会えたのが嬉しいと思う間もなくガミガミ言われパニックになったようで・・・
あわてて話題を変えて最近行って来た温泉の話を持ち出すと、
なんと、「温泉?行ったっけか?」私も茫然自失。
そして、私のガミガミがまだ父の頭の中をうろうろ這いまわっている様子。
そうだよねぇ一人暮らしの83歳。
ガミガミばっかりでは元気が続かないんだよねぇ
主人にこの事を伝えたら「ああ、お義父さんかわいそすぎるっ」とがめられ猛反省の私。
翌日いそいそとお弁当を買って会いにいくといつになくしゃきっとしてるのです。
「お前が来るというから、またおこられないようにね」と、自分のものを洗濯したり2階の部屋に風を入れたりしているのでした。
よかった、いつもの父になっている。
母のこの世の一番最後の私への言葉は
「父さんを・・頼んだよ・・」
何としても母の分も元気に長生きしてもらわなくっちゃ。