田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

説得

2007-10-04 23:29:14 | Weblog
10月4日 木曜日 晴れ
●今日は朝6時に起きた。たっぷり寝たので体が軽い。玄関を開けて庭の空気をおもいきり吸いこんだ。金木犀の香りをふくんだ大気をすいこむ。体をのばし、ストレッチする。裏山でカラスが鳴いている。空気が澄んでくると、カラスや小鳥の鳴き声までよく伝わってくるようだ。そうだ、朝からジャズを聴こう。なににするかな? とかんがえる。このきままな幸福感をだれに伝えよう。

●正嗣(まさし)の冷凍餃子があるのを思い出した。風呂から出て、明日からは塾が休みになるのでイッパイやろうとした。そのつもりだったのだが、カミサンからダメと拒絶されてしまった。悲しいことだが、わたしには冷凍餃子を解凍することはできない。お酒を飲むことはあきらめて、HALに向かう。ブログを書きだした。

●相撲界の不祥事が連日テレビを賑わしている。個々の事件に対するコメントは差し控えるが、すこし考えることがあった。説得力の低下という問題である。暴力に頼らなければ弟子や後輩を指導できないというのではあまりに悲しい。学校のクラブ活動、とくに運動部で連日のように暴力沙汰があったことが聞けてくる。どう解決するべきなのか、その糸口さえみつからない。穏便にすませるために、緘口令をしいたり、ともかくそんな目先のごまかしでどうにかなる問題ではない。GGは嘆いているのだ。

●説得力の低下は広い意味での国語力の低下に起因しているようだ。人の話をよく聴き、その話に感応する力がなくなった。国語の授業をやっていて、GGのものの見方の話など始めようものなら「漢字の書取しようよ」と声がかかる始末だ。国語の勉強をただ単に、識字教育としかとらえていない。作文の時間もない。子供たちは特に男の子は一冊も本らしい本を読まないで中学を卒業してしまう。GGはあきらめてしまった。35年間続けた国語教室は止めることにした。これからは、英語教室だけで細々と生活していかなければならない。英語より国語とおもってささやかな塾を主宰してきたがもういけない。なにをいっても通じないようだ。悲しい。

●言葉を失えば、あとには暴力による説得、指導、教育しかない。

●さてさてと。夜の化粧をしているカミサンをどう説得して餃子で一杯やるか。

●それが、問題だ。