田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

マーキング

2007-10-20 18:21:44 | Weblog
10月20日 土曜日 晴れ
●しばらくぶりで、歯が痛んだ。カミサンとふたりでT歯科。帰りにスーパーで買い物をした。家にもどる。ブラッキーがおびえていた。どうして、外にいるのだ。床下の猫くぐりはあけておいたはずだ。

●強烈な悪臭だ。この臭いには覚えがある。猫のマーキングだ。猫くぐりから野良猫がはいりこんだのだ。猫だいすき人間のわたしも、さすがにこの臭いには耐えられない。せっかく小説が書ける雰囲気になってきたのにまいったな。

●ファブリーズを撒いても、仏壇で香をたいてもだめだ、コマツテシマツテニャンニャンニャニャン。猫ずきの作家さん。どうするどうするの。

●東の部屋。夏のあいだがんばりぬいた、いまは少し寒すぎる勉強部屋に撤退することにした。

●臭いはキッチンにまで漂っている。お客さんがきたら何と言い訳しょうか。

●写真は家から野良猫に追い出されてしょぼんとわたしたちをまっていたブラッキーです。


シャネルからの 四センチ四方の幸せ

2007-10-20 09:02:54 | Weblog
10月19日 金曜日 曇り夕刻雨
●カミサンが宇都宮まででかける。お供できなかった。スランプで思うように小説が書けていない。寒くなった。掘りゴタツをかけた。いちばん、仕事がはかどる場所だ。ここで今日一日はがんばってみようと思ったのだ。カミサンから電話があった。いつものことだがみごとに忘れ物をした。プレゼントをあげます、というハガキだ。「これがなくてももらえるとはおもったのだけれど」息せき切って帰ってきた。「セブンイレブンでサンドイッチ買ってきたわ」カミサンが忘れ物をしたおかげだ。ひとりだけの昼食をしないですんだ。

●一緒に出かけたかった。グッと堪えた。一人だけの家でただ寂しく原稿を書いた。書けた。ほんとうに、ひさしぶりだ。気持ち良く書けた。これでスランプからぬけだせる。

●夜、中三の英語の特訓をやった。毎年この町の学校は教科書が終わらない。特に英語の水準が低いのはこまつたものだ。塾でくらい、教科書も最後の一ページまで終わらせたい。それも今月中に。教科書の準拠版の問題集も終わるはずだ。後一冊、問題集を使えるだろう。受験戦争を塾生たちと戦っている。部下というか、戦友というか、ともにがんばるぞ。とはりきって黒板のまえで、腰をのばして、とくいのイナバウア。今日はよろけなかった。

●カミサンは小さな鏡をもらってきた。黒地に白でシャネルのブランドがはいっている。黒と白。シンプルなこのデザイン。いつみても、サイコウだ。携帯のストラップにとめてよろこんでいる。                         

●「どれどれ」とカミサンを幸せにしている鏡をのぞいた。          

●「ゲゲ」皺だらけのGGの顔があった。                    

●「あっ、そっちは、拡大になっているの」両面に開く鏡だった。わたしはカミサンに幸せをもたらした四センチ四方の鏡を恨めしくながめたものだ。

● 老書生の妻がささやかなことで幸せを感じてくれることに感謝。