田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

裏日光観光案内 滝尾古道 1

2007-10-12 22:40:29 | Weblog
10月12日 金曜日 晴れ
●早朝4時に起床した。昨日来た子猫のことが気になって外灯をつけて、外猫用の皿を見るために玄関をそっと開けた。ひとつまみほどのエサはそのまま残っていた。外猫のチビもあの子猫もきていなかった。よかったな、捨て猫でも、迷子になったのでもないようだ。ご近所で新しく猫を飼った家がどうやらあるらしい。そのうちまた遊びにくるだろう。

●無洗米を二合ほど炊く。お腹が空いて待ち切れず、バナナ一本とビスケットを食べる。これだから太ってしまうのだよな。昨日息子よりIちゃんが体調をくずしているので祭りには帰省できないとの連絡がはいる。いますこし近ければお手伝いにいってあげるのにね。とカミサンは残念がる。

●さて今日は前から計画していた、日光の行者道を歩く日だ。東武電車で30分の距離に世界遺産の街があるのに訪れないのはもったいない。わたしは、60年ほど前、高校生のときに、英会話の勉強をするために、毎週東照宮に通い詰めた。おおらかな時代だったので、Y新聞の記者が頼みこんでパスを発行してもらった。拝観料はとられなかった。ありがたかった。回想はこのへんで、さあウォーキングにいきましょう。                                       

●インターネットでウォーキングin日光を調べておいた。できるだけ細かく何枚もプリントを持参するといいと思う。それでも、行者道(滝尾古道)を見つけるのには苦労した。

●修行者の道、行者道といろいろ呼び方はあるがこの滝尾古道はあまり訪れるひとはいない。まず、神橋の隣にかかっている日光橋を渡る。橋のたもとに天海僧正の銅像がある。東武日光駅から真っすぐここまで歩いて30ぷん。橋をわたり、道路を横断すると石段がある。古びた道標の石碑が立っいる。これを決して見落とさないように。途中で道をききたくても案内所はありません。

●入口さえ分かればこっちのものだ。史跡探勝路と書かれた道標に従って山内の趣のある道を歩くこと老人の足で20ぷん、いよいよ古道にでる。いろいろなルートがあるがこの道から歩きだすのがいちばん楽しい。ほとんど人が歩いていない。表の日光とは想像もつかない静謐さがある。それこそ、誰にも教えたくはない秘境中の秘境の雰囲気をただよわせている。

●ごつごつした石畳が延々とつづく。そして、この山岳修行者の歩んだ古い路がわたしたちのためだけにあるというように、つづき、人の気配がない。苔生した石の道を歩きながら前調べしてきた通り、観音堂から白糸の滝、子種石まで拝観する。ここまで、やはり30ぷん。霊場というだけあって身のひきしまるような感動があった。石像も石垣も老杉の太い幹まですべて青々とした苔に覆われているのが印象にのこった。勝道上人とその弟子たちの浄衣姿を幻視して励ましとし、歩いた。ただひたすら歩いた。こころが洗われる。

●空地の石に腰かけて持参のおにぎりを食べた。うまかった。カミサンはこれまでに撮ってきた写真を点検している。「また、月末頃紅葉が始まったらきましょうよ」と興奮している。「ああ、家の庭みたいなものだ。一時間足らずて゛、こんなすばらしいところにこられるのだ」

●帰路、「大小べんきんぜいの碑」の付近から右に曲がる。二荒山神社方面に道をとる。ここも、石畳の道がつづく。あまり紹介されていない道だがぜったいにこの道を歩いてもらいたい。川音を聴きながら。鳥のさえずる声をききながら二荒神社や大猷廟にでた。人がごったかえしている。いままでの静寂が別世界に思える。

●興奮冷めやらず、こういうときのわたしとカミサンの癖だがさらに「憾満ヶ淵」から「お化け地蔵」までいくことにした。いろは坂の方角へ大通りを20ぷん。日光植物園の裏側です。

●憾満ヶ淵のことは折を見てブログに載せます。やはりすばらしかったです。写真もたくさん撮りました。カミサンは疲れて早く休みました。明日あたりからシリーズで今日の成果がブログを飾るはずです。

●本日の歩行数。24、512歩。これから風呂に入り疲れを癒します。おやすみなさい。

●写真は仏岩の基部の石像群。

●滝尾古道入口写真は明日掲載。