15
「それって、オネエ。ガチヤバ」
困ったときは、Vバスターズだ。
こんどは、百子に連絡した。
「チョウヤバイよ。なにかあったのね。香世ちゃんには、兆子を付けるね」
外出は許されていない。
つらい。
わたしがアンデイを探しまわらなければならないのに。
兆子や香世がわたしのためにアンデイを探してるのに。
わたしは何もできないでいる。
病室にいる。
指剣をかまえた。
やはりだめ。
チョロっとしか青い炎は現われない。
必死で念をこめてみる。
ダメだ。
わたしは恋をしたから能力が消えていくのか。
アンデイのことばかり想っているから能力を喪失するのか。
あの指剣をかまえる輝き。正義のためにたたかっているのだという充足感。
すべてを失ってしまうのか。
「オネエ。たいへんだよ。東都大学の比較文学コースにアンデイという留学生はいないよ」
現住所どころか。
大学でもアンデイの所在は不明だ。
どうなっているのだろう。
美香は困惑した。
美香は不安になった。
アンデイはわたしにウソをついていたのだろうか。
わたしはアンデイにダマサレテいたのだろうか。
そんなことはない。
なにか、あったのだ。
携帯さえつながれば。
アンデイのこえがききたい。
アンデイに会いたい。
信じる。
わたしはアンデイをどんなことがあっても信じる。
信じる。
それにしても……アンデイ。
イマどこ?
どこにいるの?
連絡できないの?
携帯が鳴った。
あわててでた。
百子からだった。
携帯は使えないことになっている。
小声ではなす。
「美香。戦える。新宿が大変なことになりそうなの」
「いく。すぐいく」
わたしのいまの状況をよくしっている。
百子だ。
その彼女からの召集コールだ。
病院前からタクシーにのる。
「新宿で路上ライブがあるの。無届らしいの。インターネット掲示板にそこでの――JR新宿駅前での無差別殺人予告が書き込まれていたの。おおさわぎよ」
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つらい。
わたしがアンデイを探しまわらなければならないのに。
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わたしは何もできないでいる。
病室にいる。
指剣をかまえた。
やはりだめ。
チョロっとしか青い炎は現われない。
必死で念をこめてみる。
ダメだ。
わたしは恋をしたから能力が消えていくのか。
アンデイのことばかり想っているから能力を喪失するのか。
あの指剣をかまえる輝き。正義のためにたたかっているのだという充足感。
すべてを失ってしまうのか。
「オネエ。たいへんだよ。東都大学の比較文学コースにアンデイという留学生はいないよ」
現住所どころか。
大学でもアンデイの所在は不明だ。
どうなっているのだろう。
美香は困惑した。
美香は不安になった。
アンデイはわたしにウソをついていたのだろうか。
わたしはアンデイにダマサレテいたのだろうか。
そんなことはない。
なにか、あったのだ。
携帯さえつながれば。
アンデイのこえがききたい。
アンデイに会いたい。
信じる。
わたしはアンデイをどんなことがあっても信じる。
信じる。
それにしても……アンデイ。
イマどこ?
どこにいるの?
連絡できないの?
携帯が鳴った。
あわててでた。
百子からだった。
携帯は使えないことになっている。
小声ではなす。
「美香。戦える。新宿が大変なことになりそうなの」
「いく。すぐいく」
わたしのいまの状況をよくしっている。
百子だ。
その彼女からの召集コールだ。
病院前からタクシーにのる。
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