田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

恵みの雨/麻屋与志夫

2011-02-18 06:29:24 | Weblog
2月18日 金曜日

プログです。

●夜来の雨がまだ降り続いている。
少し雨音がはげしくなった。
雨が庭の地面をうつやさしい音をきくのはひさしぶりだ。
凍てつき白くほこりっぽかった大地。
永久凍土のようだと寒さを呪っていた。
喉が敏感なのでこの乾燥期は毎年のことだが苦手だ。
のどがいがらっぽい。
たえず咳をする。
嗽をしても、龍角散をのんでもだめ。

●ところがガムをかんだところ。
唾液が豊富にでた。
喉のいらいらから解放された。
なんのことはない。
年なので唾液の分泌が不足していたのだ。
この歳になって子どものようにガムをかむ習慣がついた。トホホホホ。

●雨音はさらにつよくなってきた。
ふと呼吸してみる。
なにか空気がオイシイ。
しっとりとしている。
もちろん、喉にすごくやさしい。

●この雨は、春を呼ぶ雨なのだ。

●受験生は試験の真っただ中。
在校生は期末テスト。
わたしのような零細塾の教師は入塾生の増加をただ祈るのみ。

●この時間には、朝型の子はもう目覚めて勉強しているだろう。

●わたしは新しく書く小説のことをかんがえている。

●想像力が涸渇するのではないか。
そんな不安をかかえている。
毎晩、若い塾生と共有する時間が潤いをあたえてくれる。
若い人には、若さのすばらしさがわかっていない。
無駄なことをして失敗している彼らがうらやましい。
いくらでもやり直せる。
いくらでも浪費する時間がある。
それが若さなのだ。

●つくづく塾で教鞭をとっていてよかったとおもう。
年寄の経験がものをいう。
若いときには、見えなかったものが見えてくる。
でもその発見をズバリ言ってしまって失敗することもある。
人間という器は、感情に支配されている。
あまり刺激的なことを指摘するといやがられる。
むずかしいものだ。

●外があかるくなったら、黒くなった庭の地面を見に外に出よう。

●ひさしぶりの雨でこころも和んできた。
恵みの雨というべきか。慈雨だ。



 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。

にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へにほんブログ村