田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「木村丸」はどこにいく。  麻屋与志夫

2015-12-13 10:49:41 | ブログ
12月13日 日曜日

●まだ、日本ロマンチック街道のことをかんがえている。

●まだ真田丸のことを思っている。
真田丸は大阪城の平野口に幸村が構えた曲輪だそうだ。
『丸』といえば船。
戦国の世が豊臣によって統一され、
さらに徳川に変わっていく時代に、
真田家が、
いかにその荒波を乗り切るかという、
ダブルミーイニングも兼ねているのだろう。

●わが家は昔から野州麻と繭の売買を生業としてきた。
わたしの代では繭の売り買いはすでにしていなかった。
麻のほう、
かなり大商いをする父を助けてきた。
信州の同業者とは激しい商戦を繰り広げたが、
一度も勝ったためしがない。
信州人の商才、
権謀術策の確かさは身をもって体験している。
手ごわい商売仇だった。
もっともそのために、
鍛えられていまのGGがあるのだから、感謝している。
愛知県蒲郡のK製綱で思惑していた野州麻を、
買いに信州のMさんと行った時のことなど、
なつかしい思い出だ。

●わたしの代になって、
父が他界した後、
学習塾を創業して今日にいたっているが、
一家の舵取りはむずかしいものだ。
いかに世の荒波に耐えて、
どこに向かって航路をとればいいのか。
木村(わたしの本名)丸の行く手にはなにが起きるかわからない。

●『真田丸』のはじまるのが楽しみだ。
めずらしく、回想にふけった。



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「真田丸」からGGの書斎までの日本ロマンチック街道

2015-12-13 08:06:52 | ブログ
12月13日 日曜日
●鹿沼の朝は寒い。
黎明の薄暗く曇った空がしだいに明るくなってくる。
陽は射さない。
東側の窓、
二階の書斎から眺める日本ロマンチック街道を車が輻輳している。

●ロマンチック街道といえば、
市役所に行く天神町の角に、
「日本ロマンチック街道」と標識がでていたので、
GGはそう思っていた。
ところがいつのまにか、
その標識が撤去されてしまった。
オヤオヤト――、
いまヤフーで検索してみた。

●日本ロマンチック街道協会公式サイトでは、
上田市から日光市までとなっていた。
どうりで、なるほど、そういうことか。
でも、寡聞にして標識を撤去した理由はわからない。

●わからなくても、いい、ではないか。
ここはロマンチック街道のラストエリアなのだ。
終着の街なのだ。

●なぜこれほどこだわるのか。
息子の嫁の実家が上田市なのだ。
街道の始まる街だ。
そしてNHKの2016年の大河ドラマ『真田丸』で、
おそらく来年は注目され、
観光地としても人気が沸騰することまちがいなしの街だ。
そして、息子の出身地がこの鹿沼。
日本ロマンチック街道の始発の街と、
終着の街の男女が熱愛の結果結ばれる、
という小説を書きたいのだ。
が……書きだす事すらまだ出来ていない。
だから、鹿沼はGGのなかではいまもロマンチックにも、
日本ロマンチック街道はわが書斎の脇のこの日光街道に繋がってきているのだ。

●書きたいな、書けないだろうな。
GGは物語を書けないという重大な欠陥のある作家だ。
それを克服できないから、いつになっても、三文文士なのだ。
なさけない。書きたいことがあるのに。
書きだすことができない。
苦悶の日々がいつまで続くのだろうか。


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夏の日の水神の森
著者麻屋与志夫
150円(+税)  (税込 162円) 

超伝記の世界に生きる男の、朱色への恐怖がかもしだす心理サスペンス。あなたは、その裏に隠れていた恐怖に耐えられますか!

人狼よ。わたしはお前の早贄(はやにえ)なのか。保存食なのか。朱色の恐怖に慄く男は敵である人狼に怒りをたたきつける。その誕生のときより、悪霊のような人狼に狙われた男。三度の襲撃から辛うじて生き延びてきた。画家を志しながら成れなかった男。父に疎んじられ、学校の先生からも、クラスメイトからも、周囲のすべての人から迫害された男がたどり着いた出生の秘密。 朱色――あるいは鮮血の赤への恐怖は、生きながら血をながし人狼の生贄となるはずだった男の恐怖だった。餌とされ、生肉を咀嚼されたかもしれない記憶の底にわだかまる恐怖。超伝記ホラー作家を責め苛む恐怖の世界。そして、生涯優しい日本的な朱色を自然との調和を目指した三村節子画伯との思い出。美と醜。優しさと残酷さがいりみだれる世界。ラストに驚愕の事実が明らかになる。

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