田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

クリスマスの思い出。 麻屋与志夫

2015-12-25 13:46:03 | ブログ
12月25日 金曜日

千手山公園の「恋空」の観覧車。後生車。高見屋の「氷室」

●十年ほど前の「クリスマス」の日だった。
きゅうに、幼馴染のNに会いたくなった。
二十年くらいごぶさたをしていた。
足が不自由になっていた彼が南宇都宮の駅まで迎えに来てくれた。
「脳梗塞でブッ倒れたんだ」
最初の言葉がそれだった。
思うように歩けないことを恥じていた。
そのときのことは、『冬帽子』という随筆に詳しく書いた。

●Nとは小学校でのクラスメイトで比較的家も近かったので、よく遊んだ。
千手山が公園になる前のことだ。本堂の脇に後生車があった。
ぼくらは天気輪と呼んでいた。
輪を回して明日の天気を占った。
後年、太宰治の『思い出』だったかな? を読んで、後生車ともいうのを知った。
天気のほかに供養にもなる。
運命を占う。

●Nはその翌年亡くなってしまった。
今日はクリスマス。
後生車を回してNの冥福を祈りたい。

●「恋空」の観覧車に乗るとNと通った北小学校が見下ろせる。
ありがたいことに、昔のままの木造校舎だ。
往時を回想するには絶好のスポットだ。
あまり恵まれなかった六年間、
Nがいなかったらもっと悲惨なものになっていたろう。

●千手山の本堂に登る階段の右側の高見屋さんの「氷室」があった。
オガクズを山のように積んでソノなかに冬の間に切りだして保存してある氷が入っていた。
冷蔵庫など無かった時代、天然の氷は貴重品だった。
そうした諸々の子どもの頃の体験を書きたい……。

●そうだ。
このNも画家志望だった。
いまは、村上犀という画号で絵描きになっているK。
と、わたしの三人でクリスマスイブを銀座で過ごしたことがあった。
男同士の殺風景なクリスマスだったが、みようになつかしい。
東京オリンピックの始まる十年も前の夜だった。
ぼくらは二十歳。
将来の夢だけは輝いていた。

●わたしのクリスマスの思い出だ。


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一家の大黒柱的存在からの降板をきめました。 麻屋与志夫

2015-12-25 07:25:44 | ブログ
12月25日 金曜日

●やはり異常気象なのだろう。
部屋の温度が例年より10度も高かった。

●15度もあったのだからおどろきだ。

●今日から塾のほうは冬休み。
小説をかくことに集中できる。

●それにしても、今月の忙しさははんぱではなかった。
あとから、あとからハプニングの連鎖が起き、
カミさんはパニック。
GGは、もたもたしているので叱られっ放し。
ようやく夫婦間の遠慮の垣根がなくなったのだとおもう。
初恋の彼女にわめかれるのは悲しいが、
それだけなんの躊躇いもなく、
なんでも言えるようになったのだと思うと、
彼女に乾杯。
おめでとう。
これからもいっぱい僕を叱咤して下さい。
なにかマゾ的な快感。

●一家の主柱的存在からは、
これで降板できそうだ。
あとはもうただただ小説をかくことだけに苦慮していけばいい訳だ。

●その小説だが、
書けばかくほどむずかしくなっていく。
それが楽しい。
ここでも、じぶんを痛めつけて、
成長するという心情が働いている。

●いつになったら、
なにごとも手放しでよろこべる心境に達することが出来るのだろうか。

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