田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

猫に励まされて執筆続行。 麻屋与志夫

2015-12-14 13:46:04 | ブログ
12月14日 月曜日

●毎日、まいにち、GGはキーボードの前で苦しみ、悲しみ、ちょっぴり快感をあじわいながら生きている。この歳になるまで、がんばりぬくことのできたのは、愛猫の励ましがあったからだ。

●最初はミユ。息子の学がひろってきたトラの雌猫。かわいかったなぁ。わたしがキーボードを叩いている間中、ずっとかたわらにいた。あころは、液晶画面に映るわたしの髪もなんとか面目を保っていた。

●次がいまのブラッキ。雌猫。わたしはすっかりGGとなり、目の前の画面にサザエさんのパパ、波平さんほどではないが、残り少ないカミをふりみだしてキーボードと格闘するおのが姿をみてゾッとすることがある。

●よくこんな歳、姿になるまで執念深く書きつづけているものだ。自嘲まじりの微苦笑が浮かぶ。その映像をみて、さらに、さらに悲しくなる。ミュは18年生きた。ブラッキはいま17年。ちょうどわたしが執筆に悪戦苦闘している時期にダブっている。それ以前は、けっこう順風満帆とまではいかないが、月刊雑誌に三本も書いていた。あのころ、なにか賞をとっていれば、こんな落ちぶれ方はしなかったのだろうが。浅学非才。――を露呈しているような身分だ。才能がないというか。筆は進まない。ということは、キーボードのうえで指がフローズン。なんとも情けない状態になると、猫ちゃんが心配顔でわたしの手をなめてくれるのだ。

●「はいはい、がんばりますよ。おもしろい小説を書けるかな?」
「ニャンとも返事できません。ただただ、精進しているパパを励ますニャン」

●励まされるだけでも、うれしいよ。
頭髪は禿げたが、
才能ありと思いこんでいたメッキが剥げおちたなんて、
いわれたくないものね。


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「木村丸」はどこにいく。  麻屋与志夫

2015-12-13 10:49:41 | ブログ
12月13日 日曜日

●まだ、日本ロマンチック街道のことをかんがえている。

●まだ真田丸のことを思っている。
真田丸は大阪城の平野口に幸村が構えた曲輪だそうだ。
『丸』といえば船。
戦国の世が豊臣によって統一され、
さらに徳川に変わっていく時代に、
真田家が、
いかにその荒波を乗り切るかという、
ダブルミーイニングも兼ねているのだろう。

●わが家は昔から野州麻と繭の売買を生業としてきた。
わたしの代では繭の売り買いはすでにしていなかった。
麻のほう、
かなり大商いをする父を助けてきた。
信州の同業者とは激しい商戦を繰り広げたが、
一度も勝ったためしがない。
信州人の商才、
権謀術策の確かさは身をもって体験している。
手ごわい商売仇だった。
もっともそのために、
鍛えられていまのGGがあるのだから、感謝している。
愛知県蒲郡のK製綱で思惑していた野州麻を、
買いに信州のMさんと行った時のことなど、
なつかしい思い出だ。

●わたしの代になって、
父が他界した後、
学習塾を創業して今日にいたっているが、
一家の舵取りはむずかしいものだ。
いかに世の荒波に耐えて、
どこに向かって航路をとればいいのか。
木村(わたしの本名)丸の行く手にはなにが起きるかわからない。

●『真田丸』のはじまるのが楽しみだ。
めずらしく、回想にふけった。



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「真田丸」からGGの書斎までの日本ロマンチック街道

2015-12-13 08:06:52 | ブログ
12月13日 日曜日
●鹿沼の朝は寒い。
黎明の薄暗く曇った空がしだいに明るくなってくる。
陽は射さない。
東側の窓、
二階の書斎から眺める日本ロマンチック街道を車が輻輳している。

●ロマンチック街道といえば、
市役所に行く天神町の角に、
「日本ロマンチック街道」と標識がでていたので、
GGはそう思っていた。
ところがいつのまにか、
その標識が撤去されてしまった。
オヤオヤト――、
いまヤフーで検索してみた。

●日本ロマンチック街道協会公式サイトでは、
上田市から日光市までとなっていた。
どうりで、なるほど、そういうことか。
でも、寡聞にして標識を撤去した理由はわからない。

●わからなくても、いい、ではないか。
ここはロマンチック街道のラストエリアなのだ。
終着の街なのだ。

●なぜこれほどこだわるのか。
息子の嫁の実家が上田市なのだ。
街道の始まる街だ。
そしてNHKの2016年の大河ドラマ『真田丸』で、
おそらく来年は注目され、
観光地としても人気が沸騰することまちがいなしの街だ。
そして、息子の出身地がこの鹿沼。
日本ロマンチック街道の始発の街と、
終着の街の男女が熱愛の結果結ばれる、
という小説を書きたいのだ。
が……書きだす事すらまだ出来ていない。
だから、鹿沼はGGのなかではいまもロマンチックにも、
日本ロマンチック街道はわが書斎の脇のこの日光街道に繋がってきているのだ。

●書きたいな、書けないだろうな。
GGは物語を書けないという重大な欠陥のある作家だ。
それを克服できないから、いつになっても、三文文士なのだ。
なさけない。書きたいことがあるのに。
書きだすことができない。
苦悶の日々がいつまで続くのだろうか。


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夏の日の水神の森
著者麻屋与志夫
150円(+税)  (税込 162円) 

超伝記の世界に生きる男の、朱色への恐怖がかもしだす心理サスペンス。あなたは、その裏に隠れていた恐怖に耐えられますか!

人狼よ。わたしはお前の早贄(はやにえ)なのか。保存食なのか。朱色の恐怖に慄く男は敵である人狼に怒りをたたきつける。その誕生のときより、悪霊のような人狼に狙われた男。三度の襲撃から辛うじて生き延びてきた。画家を志しながら成れなかった男。父に疎んじられ、学校の先生からも、クラスメイトからも、周囲のすべての人から迫害された男がたどり着いた出生の秘密。 朱色――あるいは鮮血の赤への恐怖は、生きながら血をながし人狼の生贄となるはずだった男の恐怖だった。餌とされ、生肉を咀嚼されたかもしれない記憶の底にわだかまる恐怖。超伝記ホラー作家を責め苛む恐怖の世界。そして、生涯優しい日本的な朱色を自然との調和を目指した三村節子画伯との思い出。美と醜。優しさと残酷さがいりみだれる世界。ラストに驚愕の事実が明らかになる。

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師走の街をとぼとぼと歩いた。 麻屋与志夫

2015-12-12 18:01:06 | ブログ
12月12日 土曜日

●ひさしぶりで外出。
街を歩いた。
イチニイチニイチニと掛け声を心の中で口ずさみながら歩く。
べつに今日の日付に合わせた訳ではないが、
気合いをいれないと歩くのが億劫な歳に成っている。

●大江戸線に乗った。
土曜日なので通勤、通学の乗客は少ない。
みんなスマホの画面とにらめっこ。
くつろいでいる。
横目でのぞいてみると、ゲームをやっている。
GGの電子書籍でも読んでくださいな。

●妻がそばにいない。
一人ぼっちの老人に――。
若者が敬老精神を発揮して席を譲ってくれた。
素直に、親切をうけいれられる。
少し前までは、おれもGGになったのかと、コソバユカッタのに――。

●開戦記念日の8日も過ぎた。
10日の田舎町の方の神社の祭り「冬渡祭(おたりや)」も済んだ。
あいかわらず、今年も二都物語。
東京在住なのに、田舎の方へも足しげくかよった。
もうどちらか一方に定住しないとむりだな。
やはり、東京がいいかな。
でもそうしたら、
この「田舎暮らし」のブログのタイトルをかえる必要があるな――。
などと、まだまだ迷っている。

●今年は、義理の弟が二人も亡くなった。
カミさんの弟と妹の亭主だ。
寂しくなった。

●意気消沈するのを励ましてくれるような温かな一日だった。

●ブラッキは元気なりました。
リリもどうやらなんとか小康を保っています。


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野坂さんが亡くなった、麻屋はこれからまだまだだ。 麻屋与志夫

2015-12-11 11:51:46 | ブログ
12月11日 木曜日

●「十年命縮めてもらいます。そうすれば、安泰よ」
と妻がいった。
そうだよな。
全くその通りだ。
高等遊民のなれの果て。
戦後無頼派の底流をつねに漂ってきたGGには、
妻の言葉は天からの至言だ。

●………と書きだしたが、
これでは何を書こうとしているのか、説明が必要だ。
このところ、12月になって何かと物入りが嵩み、
無収入の老書生にとっては、
体のすくむ思いだ。

●それは不意に、猫の病気から始まった。
ブラッキがダニに襲われ――ダニに寄生された。
大げさな誇張した表現ととられるかもしれないが、
GGにとっては青天の霹靂だった。

●からだを夢中で掻いているうちに、
発疹(ブッブッ)ができ、
血がでても狂ったよに掻きむしり、
見ていられない惨状だった。
もちろん、放って置いたわけではない、
あらゆる、
ペットの薬を買って試みたが、
薬石効なし。

●これでもだめなら、動物病院だ! ということになった。

●やはり最初から、
病院に駆けつければよかった。
ブラッキは痒いのは快癒。
疥癬ができて、
かさぷた、
血まみれの状態となった。
それでも痒さには耐えられず、
血のにじむ箇所をパパパと掻いて、
さらに血がとびちる。
見るも無残な症状から回復した。

●その間、
GGはどうしていたかというと、
ブラッキとの同衾(ドウキン)は止めなかった。
同衾とはおなじ寝床にねることです。
ともかく、18年も一緒に寝ている猫との間柄だ。
疥癬ができたからとムゲニ、
愛猫のブラッキを拒絶することはできない。
おかげで、
GGもからだに発疹、
赤いぶつぶつができて、
上都賀病院の皮膚科にお世話になることとあいなった。
皮膚科にかかるなんて、
この歳に成って初めてだった。
「拷問の歴史」という本で読んだことがあるが、
痛みより痒みに耐える方が辛い。
ということが、
実体験として理解出来た。

●ブラッキが健康体にもどったと思ったら、
リリが食欲がない、
拒食。
鉄分が血液中にすくないとのこと。

●もう毎日、毎日、動物病院通い。
妻は歯科医院がよい。
廊下が老朽化したので、
妻の弟にムリにお願いして改造。

●先立つモノはお金。
その金額の総計に、
村八分の処遇だったので年金に加入していない、
無収入のGGはただひとりふるえあがっていたら、
……文頭の妻の言葉となった。
トホホホ。

●妻の食客の身分、
GGが早く死ねば、
たしかに解決することだ。
トホホホホホホホホホホ。

●妻の苦労をみかねているGGは、
ツゴウデ、
粗大ごみとして始末されても、
仕方ないと思っている次第。
子どもたちにも、
お母さんの老後はみてあげるけど、
お父さんは面倒はどうもね……。

●GGだって、
遊んでいるわけではない。
高等遊民などとは、
言葉のアヤでありまして、
必死で小説を書いているのだ。
寝食を忘れて精進しているのだ。
ミューズよ哀れなGGをお救いき下さい。

●GGのやっていることは、
狂気のさただ。
同世代の作家が、
功なり名を成して死んでいく現状に逆らって、
(野坂さんも死んでしまった)――
いまから文筆でお江戸に攻め上るなんてこと、
ソノキガイヤヨシ。
でも、
傍から見たら、
棺箱(がんばこ)に片足を突っつこんでいるような、
GGの高言することばではありませんよね。

●劈頭の妻の言葉と言い、
文末のGGの高言といい、
ふたりともいい勝負ですよね。
これで夫婦円満、
ケンカヒトツした事がないのですから、
オカシナ、
カップルです。
あまり仲がいいので、
Museが妬いて、
GGを助けてくれないのでしょうか――。 

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著者麻屋与志夫
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「リリが水を少し飲んだよ」 麻屋与志夫

2015-12-09 07:39:58 | ブログ
12月9日 水曜日

●「リリが水を少し飲んだよ」

「リリがウンチしたよ。小指の先ほどのウンチしたよ」

「リリがフレイクの餌をチョッピリたべたわ」

●Sheba(シーバ)の極上フレークしっとりお魚にささみ添え。

●ヨークベニマルペットコーナーで買ってきた餌が冷蔵庫の中央に鎮座している。

猫用缶詰も置いてある。

人間のモノとまちがって食べないようにしなければ――。

●GGは、おれの餌はどこだぁ……と扉を開いたまま絶句。

GGは当分禁酒。酒代を餌代にまわさなければ。

●リリが元気になりそうだ。

「このさい、いっそ、オサケヤメタラ」

妻はシンプルにいってくれるもんね。

モッコリしなくなった僕チンはお酒くらいノミタイのに――。

●GGは猫になりたい。

きめた。

来世は猫に転生だ。



 
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リリが重体です。死ぬかもしれない。 麻屋与志夫

2015-12-07 08:22:16 | ブログ
12月7日 月曜日

●昨夜。宵の口。3キロ700の重さ。
猫のキャリーバックを下げてS動物病院にいそいだ。

●「だいじょうぶだよね」と妻がつぶやく。
リリの元気がなくなってから一週間くらいすぎた。
アルミホイルを丸めてサッカーボールにみたて、
ふたりで戯れていたのに、
まったく反応しなくなっていた。

●床をくくくと音をたててころがるアルミの小さな球を追いかけていたリリ。
妻のほうへボールを足で押し返す。
たまには、咥えてもってきて、妻の手のひらにのせる。
喜々としてふたりで遊んでいたのに。
それを追いかける仕草さえみせなくなっていた。
床や畳の上に数個のアルミのミニボールはころがったままになっていた。

●「ぐったりしてるの」
妻が気づいた。
そして、病院にいそぐことになったのだった。
血液検査。エコー。そのたの検査の結果。
「血液がたりませんね。鉄分も不足しています」
こういうとき、医学の知識がないのが悲しい。
ともかく三日後にまた連れて来て下さい。
ということで病院をあとにした。
なぜそうなったのか。
原因はわからないということだった。

●「リリ、元気だして。リリ死なないで」
妻はケースのなかのリリによびかけるが返事はない。
しばらくして、ニ―と一声鳴いた。
ニャーオと子猫のときから鳴けないリリだ。
スゴク綺麗な顔の三毛の雌猫に育ったのに。
「美人薄命」
ぼそりといったわたしの言葉に、
妻がめずらしく激しい音声で反発した。
「そんなこといわないで」



 
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