ムチャぶりは あまりの恐怖に 目が覚める

2011年02月18日 | 僕…

どうやら台本は…ないようです。
どうやら共演者も…いないようです。
どうやら練習は…していないようです。

まもなく…本番が始まります。
客席は…超満員のお客さんです。
スタッフも…ぴりぴりムードで高まります。

兎に角わらいをとるんだ…と言われます。
兎に角何があっても続けろ…と言われます。
兎に角お客さんを飽きさすな…と言われます。

開幕ベルが鳴り…舞台に出ます。
一万以上のお客さんが…注目してます。
何かやってはいますが…何も反応はありません。

慌てて…袖に戻ります。
スタッフに…怒られます。
「何をやってる…君はプロだろ」

そこで目を覚ます…僕です。
悪夢から生還した…僕です。
また変な夢を見た…僕です。

セリフが出ない…夢を時々見ます。
お客さんがいない…夢を時々見ます。
見知らぬ舞台に出る…夢を見ます。

何故か…成功した芝居の夢は見た事がありません。
何故か…ムチャぶりの設定の夢ばかり見ています。
何故か…拍手万雷の舞台上の僕の夢は見られません。

昔…
大成功の夢を見た先輩…引退致しました。


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