慌てると 結局バカを みてしまう

2018年09月27日 | 僕…

夕方の…大きな駅のホームです。
混雑する…ラッシュタイムです。
急いで帰る人々は…足早やです。

発車ベルが…あちこちで鳴ります。
その音につられ…駆け込む人々です。
ギリギリに戸が閉まり…危険な光景です。

発車ベルが鳴ますが…僕は諦めました。
危険を避け…出発間際の電車を見送ります。
そこへ駆け込んできた…若いOL風の方でした。

扉が閉まると同時に…彼女は乗り込みます。
すると彼女のハイヒールが…脱げたのです。
そして無常にも…電車の扉は閉まりました。

片方だけのハイヒールは…ホームに残ります。
車内でハイヒールを見て…戸惑ってる彼女です。
駅員さんも車掌さんは気づかず…電車は走りました。

駅のホームに残された…片方だけのハイヒールです。
誰もが…そのハイヒールを無視して行き交っています。
僕はそっと…そのハイヒールを柱の下に移動させました。

彼女は次の駅で…反対の電車に乗り換えます。
そして離れたホームに着き…階段を降ります。
そして階段を昇り…このホームに辿り着きます。

ずっと彼女は…片足飛びで移動でしょうか。
ずっと彼女は…片足のハイヒールでしょうか。
ずっと彼女は…片足は泥だらけなのでしょうか。

そんな事を考え…ハイヒールを見つめる僕です。
そして次に来た電車に…ゆったり乗った僕です。
ハイヒールの持ち主より…早く移動した僕です。

「皆さん!駆け込み乗車は…お辞めください!」


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