冬の準備のために畑沢へ。今年は11月の下旬に雪が積もり始めて、そのまま根雪になりました。昔なら当たり前のことで、12月ならばスキーができるほどでした。温暖化が進んだ今日では、この時期でこの雪の量は珍しくなってきています。雪が積もりましたので、背炙峠の通行は最初から諦めました。尾花沢を廻って延沢から畑沢へ向かいました。九日町から荒町方向へ右折する曲がり角には、石仏が三体あります。私たちが畑沢から小学校と中学校へ通う時には、いつも目にしていた石仏です。当時でもかなり風化していて、地蔵と思われる石仏の顔は分からなくなっていたような気がします。今はもっと風化していて、丸い石だけの頭になりました。それでも、地元の人達は手網みの帽子と肩掛けを作って地蔵に着けていました。お陰様できれいな色が雪の中で一際、映えていました。
畑沢の入り口には庚申塔と馬頭観世音が、雪の中に凛として立っていました。右端は、近くのお宅で建てた愛犬の墓です。畑沢の人達の優しさが伝わってきます。
その近くには、畑沢の地層がよく分かる崖があります。夏季には草で覆われてしまいますが、この時期にはその姿がはっきりと見えます。剥き出しのどの層にも、岩盤はありません。同じ畑沢でも場所によってかなり地質が異なるようです。ここの地層は、火山灰が積もったものの強い圧縮作用がなかったと見え、硬い岩盤になることがなかったようです。
畑沢はほぼ雪で覆われています。これでも尾花沢の町中よりも多いようです。ところで、昔と比べて山に杉が多くなったような気がします。
上の写真と同じ場所から逆方向を撮りました。荒町、車段(延沢)、尾花沢方向です。尾花沢方面の地面側が霧で包まれているように見えます。この後で尾花沢を通ったら、やはり濃い霧が出ていました。
自宅へ帰ってから、背炙峠の通行規制を調べてみました。すると、「平成29年11月29日17時00分~平成30年5月下旬(予定)」が通行止めになっていました。昔ならば、5月上旬には通行できたのですが、温暖化によって雪が少なくなってるのに通行止めの解除が遅くなっています。どうしてでしょうか。それは、ある理由からと思われます。「ある理由」については、後日に明かされます。