昭和30年代の田植えの時、わが家にも何人かが手伝いに来ていました。家族も総出ですから全体では、十人ぐらいになりました。お昼は、田んぼの脇で食事を取りました。大勢の人が食べるおにぎりの量は、半端なものでは足りません。この大きな樽型の容器にいれてありました。この容器は横幅が50cmぐらいはありますが、びっしりとおにぎりが詰まっています。
おにぎりと言っても、当時、まだ高価だった海苔は使われていなかったような気がします。胡麻をまぶした塩おにぎりの記憶があります。今の時代から見たら、お粗末なものですが、労働の後の食事は何でも美味しく感じられました。
もう長年の間、使われなくなり、木を食べる虫が入り込んでいます。もう少し時間ができたら、虫を退治して剥げ落ちた漆も塗り直し、「復活」を試みるつもりです。
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