令和7年1月5日(日)、同年代の友と二人で蔵王ライザ・スキー場へ行きました。もう一人にも誘いをかけたのですが、一言。
「無理」
私は毎日、標高差が約百mの近くの山家城址へ登っているから大丈夫だとの自負がありました。
「スキーぐらい。ちょろいものじゃないか」
何しろ、この年でも畑沢出身者としての意地があります。尾花沢市立常盤小学校のスキー大会では、畑沢の男の子は全員が一位であることが当たり前でした。スキーで逃げる訳にはいきません。でも、高齢者としての自覚はあります。若い時よりも少しだけ大人しく振舞うよう心がけています。
リフト1回券は八百円、11回分の回数券は五千五百円、シニアの一日券が四千円。この後、今シーズンは来ることがないので、一日券を購入しました。昼近くに来て一日券ではもったいないのですが、それでも、一回券や回数券よりもぐっとお得です。
新型コロナ禍が過ぎてスキー客が昔のように賑やかになっていると思っていたのですが、もうリフト乗り場に大きな列を作って待っているような光景はありませんでした。ガラガラ状態で、いつでも直ぐに乗れます。日曜日でゲレンデ到着が午前11時ころだったのに、駐車場にもしっかり余裕を持って停められました。私たちには嬉しいことですが、スキー場の繁栄を知っている者としてはすこぶる寂しい気持ちです。
スキーの滑り初めは、慣れるまで少しぐらつきましたが、何度かして慣れることができました。しかし、息がハアハア、昔ほどには戻りません。でも、まあまあです。
とまあ、リフト3回分ごろまではそんなところですが、その後が大変です。急斜面でターンしていると、カーブ外側の太腿への荷重が半端でないほどに感じます。痛いほどです。まさか、こんなことになろうとは。一緒の友だちは息も切れていないし、足も何ともなく余裕しゃくしゃくです。さらに私のことを気遣ってくれます。
「昼食にしましょうか」
私に異存がある訳がありません。食堂では多くが親子連れでした。大きな窓からのリフト乗り場とゲレンデを眺めることができます。暖かい場所で外を眺めているのは気持ちのよいものです。
「ずっと、こうしていたい」が、正直な気持ちでした。
勇気を振り絞って食堂からゲレンデに出ました。二、三度滑ってから最上部へ行きました。樹氷原の標識の前で記念写真を撮ってもらいました。
そこから降りるところには災難度の「かもしかコース」があります。ここで、初めて恐怖感が湧きました。できるならここを避けたい。昔の私なら喜んで斜面に突入したのですが、今回はもう疲れて膝に自信を持てません。這々の体で何とか下に降りました。
結局、合計リフト回数は8回ぐらいでした。最終回の滑りは、滑りとは言えなく、ただ降りて来ただけです。完膚なきまで叩きのめされたような状態でした。それでも、何度も転倒しましたが、自分が怪我をしなかったし、他人にも怪我をさせませんでした。これは、高齢者であっても畑沢出身のスキーヤーとしての誇りです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます