小矢部惨敗後記
会員番号62ー62
澤井清信 様
6月6日の“クロスランドおやべ”での惨敗は、運転会記事に書いた通りですが、軸同ポンプのテンダーへの還りパイプがパンクしてしまい給水が上手く行かなく成りました。パンクの前兆現象として、テンダーの還りバルブを開けると蒸気が吹き出しました。チェックバルブの不調と判断しました。ハンドポンプの動きもしっくりしない状態に成っていました。そんな、こんなで反省を込めてメンテナンスをしました。購入・組み立て以来殆どメンテらしい事はした事が無かったので、今回チェックバルブの掃除をしてみました。ロケット号のチェックバルブはボイラー胴の下側に2つハンドポンプ用と軸動用が付いています。組み立て途中に組み付けるので、完成後の状態で外せるか心配だったのですが、そこはさすがのOS製品、簡単に外れました。リターンに蒸気が漏れていたので、バルブ座のOリングが切れているかと想像していたのですが、実は経年劣化で固く、平に変形していました。さっそく手持ちの物と交換しました。今回分解したバルブは組みって式の初期型で頂部の押えのネジが2mmのもので、以前コッペル等で押えネジが経年劣化で切損してボールが吐出口を塞ぐという事が有った物と同じなので、押えネジの状態を確認してみました。ネジ高さは吐出口の半分まで有り充分機能は果たしている様でした。ロケット号は横置きの状態で取り付ける為内部にボール押えのバネが入って知る為にストロークが制限され押えネジへの影響が少ないのかも知れません。ボイラーに取り付け動作確認をしたところ、以前に比べハンドポンプの操作は軽く成った様に思えます。
バルブボデーのボイラー接触部の腐蝕が気には成ったのですが、表面は黒く成っているものの大きな腐蝕、変形等が進行している様子が無かったので再利用しました。今回取り付け時にボイラーの銅とバルブの真鍮がなるべく接触しない様にと思い、ネジ部に薄くバスコークを塗りその上に配管用テフロンシールテープを一層巻いてみました。効果の程は判りませんが、銅+真鍮+水による電蝕が少しでも軽減出来るのではないかと思います。また、バルブ本体の組み立て時にバスコークを止めてテフロンシールテープを使用してみました。圧力的には問題無いのですが、温度の事が有りますので暫く注意して観察してみようと思います。(何か変化有りましたら報告させて戴きます。)
チェックバルブはハンドポンプ側、軸動ポンプ側にしろ逆止の性能が低下すると給水量が低下しますし、テンダー機ですと今回の様に途中の耐圧ゴム管に温水・蒸気が流れ込み劣化を早める可能性が有るので、組み立て式の場合は時々Oリングの交換を行なった方が良いと感じました。
今回の教訓!!
耐圧ホースが破裂する様な事故が起きたらチェックバルブをチェック!!ハンドポンプの動作に違和感が有ったらチェックバルブ?と疑え!!