12月関東支部運転会報告

2009-12-16 09:50:36 | 投稿記事

レイアウトの中に入り込んだ気分で…/小金井・加藤邸運転会

会員番号 31-117
岸田 弘 様

OSLSC関東の12月運転会は13日(日)、小金井の加藤直秀さんのレイアウトを訪問して行われました。
このレイアウトは「とれいん誌398号」で紹介された5吋専用「昭和の鉄道情景付き」の個人レイアウト。入り口脇に信号扱い所風の建物があり、一歩レイアウトに踏み込むと、ターンテーブル、駐機庫、トンネル、鉄橋、レンガ積みアーチ橋から腕木信号機、ポイント標識等々の施設から木草まで丁寧につくり込まれた風景が目に飛び込みます。

加藤さんにお聞きすると「4年かけて整地・レンガや石積み等の土木工事から線路の敷設、トンネル・橋などの設置、駐機庫から給水塔、腕木信号機等の製作、さらには工作室兼休憩所の信号扱い所まで全てを、家族の協力を得ながら加藤さん個人が日曜・休日を使ってつくり上げたもの」だそうで、信号扱い所2階の休憩室にはその履歴を写したアルバムが積まれており、鉄道模型ファンにはこの資料を見るだけでも価値あるものです。
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信号扱い所風の車両庫・作業所・休憩室

この日の参加者は、7組8人とOS藤坂さん他見学者が2名。車両は5両が入線しました。9時集合の後車両を駐機線に置いて先ずはレイアウトの出来栄えに感心して、あちこちで会話が弾みます。 Photo_2

ターンテーブルと駐機庫

ターンテーブルと駐機庫、紅葉の落ち葉の中にたたずむレンガ積みのトンネルポータルやアーチ橋等、撮影ポイントも沢山あり10時までは「レイアウト名所巡りツアー」状態でした。

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オーナー加藤さんのあいさつ

ミーティングでは、オーナーの加藤さんからも「楽しんでください」とあいさつが…。
早速蒸気を上げて走り出したのが矢嶋さん(ロケット)、無煙炭を上手に燃やして快走です。佐藤透さん(コッペル改)は、息子さんと一緒に参加、後継者として機関士養成中とのことでした。

加藤さんのお知り合いの家族やご近所の親子も集まり、寒風の中でしたがいろいろな車両に乗ってミニ鉄道を楽しんでいただくことも出来きました。

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ポイントはワイヤー作動

細部を拝見しても、現場で一本一本柱を立てて組み上げた駐機庫、屋根は細かい波板を自作で表現。転轍機テコで動かすワイヤー作動のポイント+ポイント標識。さらにポイント連動の腕木信号機等、ストラクチャーにこだわるHOゲージレイアウトの世界です。

Photo_11 昼食前に全員で記念撮影

昼食は奥様が用意してくれた具沢山の温かい豚汁と手づくりのいなり寿司。御馳走様でした、そしてお世話になりました。

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落ち葉の先にトンネル入り口

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トンネル出口

岸田(長崎電軌3000系+電動乗用車両)の走行時には、外周線約60mと内周線約50mのポイント扱いを加藤さんが転轍機手として絶妙なタイミングで切替えてくれ、トンネルルートとアーチ橋ルートの連続ルートを、風景を楽しみながら何度も周回することが出来ました。バラスト付きの木製枕木、次々出現する腕木信号機の中を走っていると、まさに自分がレイアウトの中に入り込んだ機関士になった気分です。

Photo_13内周線のレンガアーチを渡る/岸田さん

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トンネルに向かう/武田さん

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トンネルを抜けて/佐藤透さん

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石垣の脇を通る/矢島さん

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外周線を行く/佐藤さん

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お客様を乗せて/吉岡さん

午後は、汽笛の音で覗き込む通り掛かりの親子を乗せての運客も…。思わぬ乗車に笑顔がこぼれます。
素晴らしい体験ができた一日でした。


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