2013年9月 法隆寺ナイター運転会報告
会員番号66-60
酒井貞宣
快晴の9月21日正午から翌日正午まで心待ちのOS法隆寺ナイター運転会が行われました。
私は一昨・昨年に続き3度目の参加ですが今年は参加者がやや少なくヤードに空席あり、これは彼岸連休であったことや残暑によるものと思いますが、参加者には運転し易すく特に2日目などはマイペースで運転できました。
私はボイラー水圧テストに随分手間取り梶本さんの全面的サポートでやっと終了したところへ内山編集長が「2日目は法事で不在なのでOSLSC掲示板への報告を書いてほしい」と、綴り方が不得手な私には困ったことですが逃げられません。
それでこの報告は、開門からの2時間と夕食で外出した時間帯の記事が書けないこと、初日の写真のほとんどを編集長が撮った画像を使用しました。
では本論へ、ボイラーをやっと立上げて内回り線を3周したところでミーティングの呼びかけあり即中断です。
4時、ミーティングで北田さんから「①夕暮れまえからクラブハウスを廻るSL定時タイムトライアルを行います。②従来のモデルルームは無くなり一部のSLをクラブハウスの2Fに移しました。③旧モデルルームでは宿泊不可なのでクラブハウス・各自の車・テントなどで宿泊して下さい。」とのこと。
続いて、内山編集長から「①神戸フルーツ・フラワー・パーク運転会10/12~14は多分今回が最後で全国から初めて参加する車両が数台あり期待下さい。参加者には近日資料を郵送します。②次の会報29号の原稿を作り始めて下さい」との話でした。
ミーティング後の集合写真には22名、昨年は37名でした。
17時半ごろからタイムトライアルが始まり、C21にて周回40mほどを2周し1分30秒により近い順を競い、運転者は蒸気加減弁とブレーキのみを操作し時計は見ないこと、タイム実績は全員が運転終了まで発表しない、がルールです。
北田さんが審判1/100秒の精密測定をします。入門受付時に与えられた番号順に1番は片山さんからスタート、帰宅された方もあり19名がチャレンジしました。
数名ごとに梶本・田中・片岡さんがボイラー圧を上げてくれますが走行中に圧力低下でゴールできず再度運転したりベテランの方も含め相対的に速度が遅い傾向もあって予想外に時間を要し後半は暗い中で正にナイトゲームとなり19時半に終了しました。
競技結果は、1位:宮脇さん1’28”17商品はタブレット、2位:辰野さん1’32”44マッサージャー、3位:三宅さん1’33”80ポータブルDVD、以下10位まで賞品、あと参加賞を頂きました。
タイムトライアルのあとはガスコンロで夕食を作る人、クラブハウスで弁当を食べる人、私のように遠くまで外食や買いだしに出る人などいろいろです。
私が外出から戻ったら数人の方が囲んでいた中にブルーのB型DLがあり編集長の作品で型を作りアルミ板を叩き出しで作ったとのこと、加工も塗りも見事な仕上がりです。
さて、本番のナイター運転、SLに前照灯を3個も付けて走行しているKoppel・電動車に乗り換えている人・ヤードから本線へ出て行くForte、驀走しているMountainやC62に加わるべく我がKoppelの灰を落としボイラーを立上げ走行し始めたところ、煙突から吐き出す蒸気が粒となり吹雪のごとく頭上のヘッドライトに映え顔に向かってくるのが気になり眼科に掛かっていることを考慮し防護メガネで走行しました。
9時過ぎ、遠く広島へ帰る白藤さんと神戸へ帰宅の編集長が暗い車庫の掃除ピットでヘッドランプだけでSLの掃除をされておりましたが常設電灯がほしいですね、それとも我々利用者が延長コードで処置すべきことかも?。
10時半に運転を止め整頓して、さて、何処で寝ようか?過去2度モデルルームで泊まりましたが今回は1人テントを張るか、未知なる健康ランドにするか思案のところへクラブハウスのシャワーを浴びられた極田さんを見て自分も浴びたところ気分すっきりし躊躇なくこの建物にて眠ることにしました。
クラブハウスの2Fで若い女性2人と男性1人(深夜に出入りあり不確か)が、私は1Fでパイプ椅子7個を向い合せ1人寝たところ寝付きには自信ある筈が、いすの不安定・人の出入り・突然の点灯などで殆んど寝ておりません。面倒でも持参のテントにすべきでした。
ナイター最終運転は不確かですが、11時過ぎにまだ中野ジュニアが1人運転していたのを見ており、かなり後に2Fで寝ていたお父さんらしきが出て行かれたので多分C62を2人で仕舞われ真夜中に出発されたと思われます。
不眠からトイレに行きましたが、今は運転をされていない長老の松井さんは長椅子に座っていたり、2度目は飲み物を準備されていましたが話し始めると益々寝付けなくなるので声を掛けずでしたが、一晩中我々の車両を監視してくれているように思われました。ひとこと感謝を申すべきでした。
9月22日朝5時半、殆んど不眠でしたが起き上がると気分は普通なので外へ出たところ扇形車庫から音が、片山さんのT-5 SLの安全弁が既に噴き発車寸前です。「早朝の誰もいないこの時に運転するのが楽しみで毎年来ているんです」とのこと、カメラを取りに行って戻ればすでに転車台から出て本線走行2週目をバッテリー不足のカメラでなんとか撮りました。
5時55分、大きな音声でグリーク作曲「ペールギュント」の「朝」という清々しい音楽が流れとても気分よいものでした。
曲は道路向かいの大きな会社:住江織物(株)さんのスピーカーからのもので、来年は是非この曲を聴きながら走行したいものです。
松井さんが本線沿いに置かれた沢山のLEDランプを回収しておられ、あとで知ったことですがランプは松井さんの私物だそうです。電池はすべて取替えですね、有難うございました。
私もボイラーに火入れし車にある石炭を取りに行ったところ門の近くの引込線で八木さんがMountain(私の1番好みのモデルです)に火入れし立上げ中でした。
T-5の片山さんは30分ほど走行したあとの朝食準備も進み、火入れ最中の私に声をかけていただき美味しいトン汁にあずかり遠慮もなくお代わりまでし食べてすぐ本線へ1番列車から1時間弱も遅れましたが余韻ある名曲と美食で幸せ気分の運転でした。
よく世話になっている極田さんジュニアが朝来られて運転を始めましたが暫くして「○○がダメだ」と運転を止められましたが、その後に走れたのでしょうか。
初めて見たのですが、内周り線を低速運転していたMountainの八木さんが、具体的な様子を書くのは控えますがとても変わった運転を長時間しておられ何かを観察していたようで研究熱心さを伺がえました。いつか聞こうと思います。
私はそれを邪魔しないよう外周り線に移り「おやべ」で古橋さんから教えていただいた低圧からの走行を何度も何度も繰り返しましたが役立てそうです。
「おやべ」と今回は長時間連続運転できたのはSLのサイドタンクへの給水補給に適した小型ポンプを教えていただいた梶本さんのお蔭であり感謝致しております。
最後にひとこと、来年の運転会は連休でない土日を選んでいただき多くの人が集えますことを、そして、皆さんには夜は安全上と写真写りのよい白っぽいものを着ましょう。