2009年JAM運転会報告
暑さにめげず4日間
会員番号 31-117
岸田 弘 様
今年も、日本鉄道模型の会(JAM)主催の「国際鉄道模型コンベンション」が、8月21日~23日の3日間、有明の国際展示場「ビッグサイト」で開催され、前日の設営を含め4日間参加してきました。
今年は、今までの開催時期が「お盆前」から「お盆後」となりましたが、3㎜ゲージから15吋まで、多様なゲージ・車両が集いました。
OSLSC関東は、西館屋上の定位置を確保、7.5+5吋と5+3.5吋のダブルのエンドレスを敷設、モーガル(OS所有)~ロケットまで種々の車両と参加者が集いました。
今年の特長は、3日連続のクリニックの充実。 会報編集長内山さんをコーディネーターとし、OSLSC関東のメンバー「 吉岡・岩岡さん/青木・岸田さん/栁町・鶴見さんが各回2人ずつパネラーとして参加し、内山さんのコーディネートによって、メンバーそれぞれから、「ライブを始めたきっかけ、資金や置き場所の問題解決、家族との関わり」等の話題を展開していきます。「それぞれのパネラーの体験談が参加者の共感になっていた」ようです。
私もパネラーを務めるとともに、3日間のクリニックに参加しましたが、普段運転会では聞け なかった、仲間の深い話に共感したり感心したりでとても楽しいひと時でした。特に参加者にとって一番聞きたかった資金については、「還暦祝いに親から資金援助を受けて…」という超恵まれたパネラーを除いて、 全員が「初めてミニSLに出会ったときから夢を持ち続け、鉄道周辺の趣味を続けながら、お金はミニSLに集中することで今、やっと夢が実現できた」との話が参加者の共感を得たようです。
運転前の説明を熱心に聞く参加者
会場からも熱心な質問が続き、その後、運転会場に移り、安全運転の説明後、実際にライブの運転体験をしていただきました。運転を経験した参加者は皆、暑さと蒸気に触れ"上気"していた様子です。今年も「ミニSLの善玉ウィルスの増殖に成功」したようです。
初運転を楽しむ参加者
メンバーの運転の方も順調で、灼熱の太陽とタイルの照り返しの中で、参加者が持ち寄った車両の運転とコンベンション来場者へのアピールをしました。
このコンベンションに合わせ、T5改・国鉄8100のテンダーとテンダー足回りを実機同様1軸+2軸に改造してきた吉岡さん。運転準備中にボイラーからのチェックバルブの付け根ネジ部(真鍮)が経年変化で折れ、銅ボイラーから破損ネジの残骸が外せなくなり、あわや「ボイラー交換」と追い込まれました。
思わぬトラブルに北田さんの救援が
OS北田さんのアドバイスで、もう一方のチェックバルブネジを急遽タップに加工、丁寧にネジ溝から破損ネジをさらい、会場に出展しているOSブースから部品を入手、見事に緊急(恒久)対応ができました。
一部始終を見ていた私は、北田さんの知恵とOSの「いつでも基幹部品が整う」体制に改めて安心しました。
鶴見さん(S6)は、パネラーとして話していた「限られた石炭と水でどれだけ走り回れるか」に毎日挑戦。
青木さん(コッペル)は、3両の客車を引いて、仲間を乗せて連続運転を楽しんでしました。
玉田さんも、ロケットを快調に走らせ、「1軸の小さな機関車が人を引いて走る」と来場者を驚かせていました。京都からは美馬さんが電動DL車を持って親子で参加。クリニックで各パネラーが口を揃えて言っていた「家族で楽しむ、夫婦で楽しむミニSL」を実践していました。
館内のOS展示ブースでは、電動トラムとパワーユニット、コントローラーの発表があり、多くの関心を集めていました。私もパワーユニット等一式を発注、製作車両の検討を始めました。
お盆の後のコンベンション。今年は浜風にも涼しさを感じ、時期的には良かったのではないかと思います。