全日本模型ホビーショーに行ってきました
会員番号31-117
岸田 弘 様
今年、第51回を迎えたホビーショーが10月13日(木)~16日(日)の間、幕張メッセで開催され、初日の業者招待日に駆けつけました。
目的は、9月のおやべフェスタで展示され、澤井清信さんの法隆寺ナイター運転会報告にもあった新幹線N700系の未塗装ボデーの「その後」の情報を掴むため。
ありました!!
それも塗装だけでなくストライプ・窓・行き先表示等のシールが貼られた完成ボデーが!! さらに2012年1月末発売。予価75万円の表示が…。
早速、藤坂さんに「根ほり葉ほりの取材」を開始。「縮尺は11.3分の1のフルスケール/全長2.4m/パワーユニットとコントローラーは中間動力車両に組み込み、先頭車を推進する岸田の小田急10000型方式/この中間動力車両もN700のイメージを加えること/パワーユニットのない運客用乗用車両も追加予定/価格を抑えるため、ボデーは塗装仕上げまでとし、ストライプや窓のステッカーは購入者が加工する方式となること」等の情報を得ました。
予価は「先頭車両と中間動力車両セットの価格」とのことで発売中のOS-TRAMと比べてもお得感のある価格設定です。
既発売の3.5吋C62も、外装アクセサリーが取り付けられたフルドレスアップで展示されていました。砲弾型の副灯、着脱・点灯式のテールライト等々、展示して眺めるだけでも楽しい仕掛けが用意されていました。
さらに踏切警報機と、踏切遮断機の新製品展示も…。
今年6月の島田運転会で活躍していたものがプロトタイプのようで、形状、作動が改良されたものになっています。AC100VまたはDC12V仕様で、警報機と遮断機の連動もできるようになっています。車両の組み立て走行だけでなく、周辺機器の充実もライブの楽しみを膨らませてくれます。
この「模型ホビーショー」は、他の模型・ホビーの動向を知る機会でもあります。
大ブームを呼んだラジコンカーが、実車の模型化、車両の精密化の方向に向かったり、昨年ヒットした電動ヘリは淘汰が進んだり、Zゲージがディスプレー志向に向かったり、プラモデルに改造、オリジナル作品づくりの傾向がみられたり、ガンダムが再ブームを狙ったりと様々な動きが見られましたが、総じて言えるのは「精密化、こだわり、徹底志向で、部品点数が増加し、塗装仕上げが多様化する中で、個人の嗜好に合わせた好みの細分化に向かっている」ようです。「欲しいものは何でも手に入るが、その世界が広がらない」のではないかと心配になりました。
その点、ライブは運転会を通じて仲間や市民との交流が広まるホビーと、改めて感じた次第です。