歪曲される情報を見る。

日本を馬鹿(馬鹿文系)が叩く、だが、それはどの程度正しいのか?非常に疑問である。

ボーイング787問題について(長いです。覚悟して)

2013年01月17日 23時15分39秒 | 日記

電池問題が騒がれているのですが、気になる点を色々書きます。
今回始めて知ったのですが787は補機類がほとんど電化されているとの事です。
今回の不具合で、バッテリーから火が出たのですが、その所以は?
1)容量不足
これはバッテリーからの発熱であり、最終的に、この事は否定できない。ただ、この容量不足には色々ある。
一番考えられるのは反転磁力によるサージ電流の流入である。
モーターは加速時より減速時が問題となる。その時モーターに流れる電流を切るのだがコイル(巻線)は電流が切れるのに抵抗する作用がある。その量は変化速度が大きければ大きいほど、また当然のごとく容量が大きければ大きいほど発生する。
この原因は焼けた時期を検討すれば分かる。
ただ、この問題は極めて深刻で、この容量不足は検討が甘いと言う事を示している。
この問題はトップダウン設計が徹底される傾向にあって発生するのでは?と危惧されていた問題だったりする。
大体、どの機材がどのタイミングで動くものだとはログで確認すれば分かるのだ。それをやっていない可能性がある。と言うよりやっていないから、この問題が発生しているのだ。
これは今後失敗学の問題として多く取り上げられるだろう。だが、電気により極めて効率的に省エネが出来るという先入観が特に強調されて、眼中に無いものは無視されやすい傾向にある。今回の問題も、その一つに過ぎないが、一々致命的で、今後安全が当たり前の飛行機も、今後安全がタダではないことを思い知らされるだろう。
2)新素材による不具合
これは、どこも取り上げていないが、この複合材を大量に使って「夢の新素材」或いは「かつてない軽量化」と持ち上げている。
夢の新素材は柔軟性と強度と軽量化は十分に吟味しているが、他の問題を軽く見ている傾向もある。そして、先ほどの「トップダウン」の力が大きくなると同時に「眼中に無い問題は、極めて大きく問題が拡大する」の原理が、ここでも発生する。
その一つは「しなりが凄まじい」と言う事が「強度的に余裕がある」とか「衝撃荷重に耐えられる」と肯定的な意味だけではない。
例えば「燃料投棄バルブ」の「開っぱなし」や「その情報が把握されない」は疑う余地が無く「配線の断線」が原因だろう。それ以外でも動作不良は「振動による不具合」の可能性は高い。
実は飛行機の配線は極めて制約が多い。チョットでもたるみがあれば、そのたるみが問題となり、加熱することがある。例えばコンセント延長リールは、よく重工関係では、巻いたまま大電流を通して加熱発火する事が頻発している。その為配線は「なるべく伸びた状態」で使用するのが原則となっている。
しかし、しなりが大きい羽根の中でまっすぐでギリギリの長さとなると、変形時の歪みによる断線の可能性を大きくさせる。
また翼端は、よくしなり、変形することとなるので、可動部のある部品は故障の原因となる。
新素材問題は、これだけではない、新素材の様々な特性を知ることとなる。
一番の問題は炭素繊維だということ。炭素は電気回路の抵抗としても働く。また寄生電気回路(意図しないが結果論として電気回路として働くもの)が発生して、不具合を起こすことがある。今回の問題でも絶縁性や誘導性(誘導機電力によるノイズや誤動作原因となるもの)があった場合、その影響を受けることとなる。
例えば今まではアルミ・ジュラルミンなので誘導性は発生するが抵抗値が低いので発熱を伴わなかったが、抵抗値が高いので発熱を伴うこともある。
無論これには逆も考えられ、アルミは発火しやすい材料なので、箔の状態のものが多い航空機材料では可燃性材料として考える事も出来る。
3)電気制御一本化問題。
これは「オール電化の家」に頼った頭の悪い上に存念が根底から悪いパナソニックやシャープのクソ馬鹿と同じである。「利口利口」を座右の名とする慶応的ゲス連合の「低能の極み」行動の際足るものだ。
省エネは電気によって制御する事で評価可能だが、その一方で電気制御万能主義を簡単に作り上げる。大体「パニックもの」の多くが「馬鹿の一つ覚え」戦略で、あるものを乗っ取られると、簡単に侵入者の奴隷となる。
電気制御一本化を極限まで進むと、電気制御がダメになるとマニュアル(手動操作)がまったくダメとなる。この問題は「エアポートXX」で繰り返し見せられたものだが、頭の悪いトップダウン至上主義の馬鹿なガキは、見ていないし想像力が根底から無い。
この結果、1960年代から80年代まで、その存在を見せたフェールセーフやフールプルーフは慶応の人類史上最低の品性を見せる竹中平蔵の「利口なんですよ」と「頭のいい人が考えたから疑問を持ってはダメなんですよ」の慶応の寝言により否定されているが、その後慶応の完全否定と共に重みを復活させるだろう。
4)高密度制御問題
ボーイング787などの航空機は、通常の様な余裕のある電気制御機器を使えない。過熱問題となった発熱問題は、通常の電気設備でも当然あるのだが、密集化しておらず、無駄で冗漫なシステムの結果、火災の問題は無いのだが、それら設計上の甘さを高密度制御システムは見逃さない。
また制御システムは、今PLC、つまり逐次処理ロジックからFPGAの並列処理ロジックに変わる節目である。そこで制御のカンが変わっているのである。
今でも大型プラントの制御ロジックは、一応概念上は並列処理ロジックとなっているが、それを再現しているのは逐次処理ロジックである。それを根底から変えたのはPALやGALとASICの混血で変化したCPLD、後のFPGAである。
この制御ロジックが実質上根底から変わっている事により、従来の「制御の常識」が変わっている可能性がある。つまり反応の性質が変わるのだ。それは、この手の問題の実際を知らないと分からない。
5)宇宙線問題
これは冗談じゃなく、本気で不具合の発生の可能性を持っている。
実はアメリカの様々な軍事上の不具合の結果分かった事である。
これは少々長くなるが、それでも詰めておこう。
1960年代初頭、ハワイ大停電があった。これは事故の様に扱う向きもいるが、実は軍隊による実権の結果であった。
当時宇宙核爆発と原子力による宇宙発電特に原子力電池の問題があった。この宇宙核爆発は、その後考えられなくなるのだが、これは、その時のハワイ大停電の問題とは無関係とは思えない。
当時アメリカは宇宙核爆発実験を行った。それは当時ロスアラモスの実験で計測計器が故障した事と無関係ではない。マグネティックエフェクト(ME)によって、微妙な返歌を計測するものであれば、あるほど核爆発のときに故障して、動かなくなるのだ。
そして宇宙核爆発では、MEの影響が少ない筈の強電設備まで停止したのである。
当時弱電技術の進歩がソビエトの脅威を排除する手であると思われていた。だが、この実験に伴い、欧米はある事実を把握する。
それは電子設備は核攻撃に弱いと言う事を思い知るのだ。その最初がハワイ大停電だった。そして、電子設備は真空管の方が壊れる事もないし、ダメージも少ないと言うことが分かった。これは当時電子技術が送れている筈のソビエトに「核戦争こそ東側の優位である」と言うことを確信させた。
また、同じ理由でMEの影響が少なく、核爆発に伴う放射線の影響を受けにくい戦車の環境耐性の強さが分かり、その後東欧の戦術に「大量の戦車投入」が行われたのである。
だが、その後アメリカは、核問題以外の大規模な停電を起こすこととなった。その所以が「宇宙線」だった。
そのメカニズムはMEと基本的に同じなのである。
一方で日本では、この手の問題は少ない。それは日本の電気設備基準が強固であることと、もう一つ、それは送電経路の線の張り方が狭いと言う問題がある。
送電線は、抵抗性、誘導性が同時に発生する。抵抗性はIR2ロスを発生させ、遠路送電の無駄を示すが、一方で、送電線自身がアンテナの役割を起こす。それが宇宙線、それが核爆発によるMEであろうとも、太陽のフレア(爆発)、X線バースト、γ線、宇宙ノイズであろうと受信し、電気を発生させる。その電気が電気設備の制御を破壊するのである。
この影響は線が密集するより、長距離に張っている方が影響を受けやすい。この傾向はログペリアンテナの特性を考えると分かるだろう。(とマニアの台詞となりました)
5)宇宙線問題2
この宇宙線問題は、宇宙線による誘導起電力問題と、別の問題、電子誘導の問題ともなる。
それは何か?宇宙線は、大気が薄くなると、その影響を受けやすい。電離層がある高度は、まだ高いが、それでも大気のバリアーが薄いので、その影響を受けやすい。
これが例えば先に述べたFPGAやマイコンの制御部分が影響を受けやすい。どういうことかといえば、低い可能性だが、プログラムしているメモリーを消してしまうのである。これは原発の放射能汚染が酷いと、電子機器が故障して、元に戻らない。これはPROMなどにプログラムしている情報が破壊され消去される為である。
このプログラムはフラッシュメモリーやROMの電子書き込みのデータを消す能力を持っている。
この消去はX線(硬X線)、Γ線、高エネルギー宇宙線、中性子のどれでも可能性がある。
同じ事はFPGAなどの先進制御システムでも同じである。その結果、太陽フレアが発生すると電子制御偏重787は、まったく制御が聞かなくなる可能性が無いとは言えない。
実際、この手の問題は電離層より上では、頻発はしないが、全くない事はない。
大体今行われている太陽天気予報は人工衛星が破壊されないように、または、壊れたり理由を確認する為に行われているのである。
また、この宇宙線の影響は、宇宙飛行士の健康と直結しており、この宇宙線により著しく体力が消耗し、消失する事も知られている。(宇宙遊泳を長時間して、衰弱した例も実際にある。)
6)OVポイント問題
これは九州の半導体検査設備で見たのであるが、2階の電気設備が1階の設備よりも大きい為に電気設備の0ポイントがずれているのである。この会社は「馬鹿文科系大学出」が「お辞儀の仕方100点、技術知識0.1点」と言うクソ馬鹿で「アース」の意味がまったく理解しないのに「社長」や「重役」をやっている「勘違いした馬鹿集団」だったのであるが、この問題は状況で大きく違う。
特に電子制御偏重で、その負荷が大きく違う場合、飛行機の電位は大きく変わる可能性がある。そして、それは飛行機の0Vポイントが基本的に空間の電位によって異なっており、特に雷雲の中では、常に変化する可能性がある。
飛行機は場合によっては飛行するコンデンサーであると言えなくもない。そして静電気の実験でも分かるが、周囲の静電気の状態で、隔絶されたコンデンサーの状況は異なるのである。
つまり、飛行機の制御を電気のみに固定するのは「銭の合理性」であって、決して「絶対的な合理性」ではないのである。無論慶応は理解する能力を完全に無いのだが…。
しかしアースを設置している地上設備でも電気の使用状況で電位が変わるのである。そうなれば飛行している機体の電位も大きく変わる可能性がある。
7)制御ソフト不具合問題
名古屋空港での、コンピューターソフトの異常による中華航空機のアクロバット飛行の後の機体後部から落下した事故は極めて印象的だったのだが覚えているだろうか?
この時もそうだが、昨年末に見たアメリカでの中華航空機の制御ソフトへの入力ミスと操作情報の不整合による異常行動、また737などで多く見られた異常行動は、総じてソフトへの入力ミスと入力ミスに対する反応、対応がマニュアルとして出来ていなかったための問題だが、この死亡事故だけでも数百を越えている。
大体において、大きく触れていないが、結構、この「ソフト問題」は人を殺している。
そして、ソフトを恐る恐る入れて慎重にしていたのとは違い、制御システムの大きな変革をした787は、相当な問題を起こしても不思議ではない。だが、これら問題は過小評価されている。それは何故か?
8)経済性問題
資本投入分の回収問題が、事故を過小評価させるのではないか?と私は思っている。
原発問題と同じ楽観が原則なのである。またボーイングは国策会社となっているので、ダメな事は分かりきっていても、世論の状態では横車をおしかねない。特に今のオバマ政権では政府は国内需要の掘り起こしが必要で、極めて大きな内需の柱であるボーイングの経営状態は無関心ではいられない。
また、一方で日本の会社が多くの部位の建造を受けており、アメリカも飛行機の受注は美味しくない。そんな中で不具合が全面に出されると非常に痛いのである。そして、その立場としてNTSBの行動を政治的に圧力をかけることになる事があっても何の不思議もない。
実際かつてはハイテクの儲けネタの最たるものであったはずの装薬、ハイテク飛行機は初期投資がかさみ、その一方で利益体質になるためには数年、場合によっては十年以上の期間が必要となっており、ロールアウト・運行して1年も経っていない状況での大規模な不具合は、どうしても「楽観論」が「希望論」となって、問題を直面しない傾向にある。それは東電や原子力保安員、東大理学部ほど「無様なほどの徹底」は無いのだが、全く無いことも無い。
とりあえず思いついたのは、こんなもんでしょうか?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿