シーカヤック釣り 海をてくてく

カヤックフィッシングとハイキング
足漕ぎカヌー(スワンじゃないよ)と自分の足で、陸上、海上、遊びあるき

8月30日 魚津水族館をてくてく

2010年09月02日 | 散策
仕事は午後。よって朝は観光。

まずは、滑川の蛍烏賊ミュージアム。

記念写真は良いけれど、展示物の写真撮影はダメとややこしい。

今の時期、蛍烏賊の本物はシーズンじゃなくていないので、代わりに発光プランクトンの実演を見せてくれます。

水温5℃の深層水をくみ上げて体験施設に使ってますが、その配管出口にプランクトンネットを仕掛けてプランクトンを採集する。

メガネのS系っぽいお姉さんが、照明を暗くして、
「はーい、見てくださーい」
と何やらスイッチをぽちっとな。

すると水中に超音波が流れて、
「ギョェェェーッ、ヤメちくりー」
と、プランクトンが集団で身もだえして、発光物質を出す。

ほほーっ。月曜の朝、暇な客は三人でした。

深層水のプール。ザラピグニンや海老、毛蟹、ズワイガニが触れます。

もって帰るな!! その場で食うな!! の張り紙。ちぇっ。



展示を大体要約すると、

①富山湾は特別天然記念物であるが、そこで捕れる海の幸は該当しない。

②蛍烏賊は富山湾だけじゃない。
 日本海を成長とともに北上し、南下して産卵する。

 浜坂の民宿のおじさんに昔聞いたところ、シーズン中、魚場は日本海を刻々と移動し、船も追撃する。しかしボイル加工業者は富山だけなんで、各漁港であげた烏賊をトラックでみんなそこにもって行く。浜坂で捕った蛍烏賊も富山産として市場に出るとか。その地名のほうが売れるんだと。
 富山湾の烏賊は産卵後を捕るんで、産卵前の浜坂より味は落ちるとも聞いた。
 市場に出回るシーズンは長いし、すべて富山産。
 でも実際、味の良いのは、富山湾の漁が始まる前だとか。

③富山湾の蛍烏賊漁はエコを主張。
 富山湾は定置網漁法。垣網という、岸と垂直に張って烏賊の横方向の移動を前後方向の移動に導く網は、天然の藁で作った縄を使用。卵が着いてる可能性があるので毎年沈めて張り替える。
 網の開口は浅場に向けてあり、浅場で産卵した烏賊が深場に戻る移動を狙って捕獲するとのこと。
 海の恵みと資源保護の両立。

だいたいの所要時間は一時間。みやげ物のつまみ食いはお勧め。



今10時。まだ二時間ある。

と言うことで、魚津水族館。

惚れ惚れする、ぶっとい虹鱒にイトウが富山の名水で泳いでます。



ちょっとわかりにくいけど、タナカゲンゲ。生きたのをはじめて見ました。
通称、ババちゃん。鍋で食ってみたいNo,1。



海老イロイロ。旨ほー。



お久しぶり。



イモト風、さーて私はどこにいるのでしょーっっか!?



花カマキリのバッタモン。



うつぼもどきの魚。岩から尻尾を出して、つつつーっと目の模様のある後ろ方向に、ムーンウォーク。でも全身出ちまってもおかまいなし。



ツクナレ、アロワナ



仲良しピラルク。

ここに来たときは十数センチだったとか。

餌やりで寄って来るとかわいいんでしょうね。



特別展示コーナーでうなぎをやっておりました。

産卵で深海に行くと、ボディデザインが深海魚風に変わります。



うなぎ養殖の問題は、プランクトンみたいな稚魚の餌付けであると、昔読んだことがある。

打開策が見つかったみたいです。

なんと、サメの卵の粉末。

下克上にも程がある。

天然で食ってるわけがない。

どうやって、そこに行きついたか。

そこをもっと掘り下げてくれよ。

もんもんするよぅ。



どん深の富山湾。涼しくなったら今度は海かな?

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お勧めは、アマゾンのカンディル。

目が見えない方向に進化した。

でも、同じ泥水にすむ大概の魚は、普通に目が見える。

なぜ目が見えない方向に進化したのか。

獲物の穴と言う穴に食い込むとき、目が邪魔になったのか。

とにかくコイツら、目が見えないけど側線のセンサーでぶつからない。けど、えんえんぐるぐる回りっぱなし。めっちゃせわしない。

実際のアマゾンでも、血のニオイ等、方向を示す指標が無い限りえんえん走っているような気がします。

擬態もせずに、こんなにうろうろしたら、目だって一発で食われるでしょうに。

でも、丸呑みだったら一発逆転。エイリアンみたいに食い破って出てくるか・・。


こいつにだけは、生まれ変わりたくないなぁ。

肉を食い破ってもぐりこむいやらしさはある意味かっこいい。

でも、このせわしない人生はつらいと思う。



そろそろお時間。

暑いところに住むペンギンが、35℃ではしゃいでます。

「おっさん、短パンから着替えてどこ行くねん」

「仕事ですぅ」

8月29日 魚津をてくてく

2010年09月01日 | 食う
ケーブル待ちの間に、魚津のビジネスホテルを予約。直行する。

同じ名前の旅館が2つ。最初、間違って高いほうの別館を尋ねる。

若い管理人が出てきて、家族でやってるらしい安い側に案内してくれました。

笑顔の可愛い富山美人。すぐにさいならするのが惜しくて、旨い店を教えてとお願い。

周辺ガイドブックを出して来て、相談に乗ってくれました。

ついでに、「僕一人なんで、晩御飯いっしょにどーですか?」

と、頭の中で独り言・・。ここでもあかんたれや、自分。

  

もらったガイドブックの店に行く。

宿は安いし、彼女の笑顔で9割程宿泊費が帰ってきた気分。

躊躇せず頼もう。



蛍烏賊沖漬け、シロ海老掻揚げ、シロ海老、ブリ、バイ貝の岩塩焼きを頂きました。



バイ貝旨し。



〆は、ハラスイクラと言うご飯もの。
土鍋で鮭の油が染みたご飯が旨いのなんの。



最後は、土鍋のおこげをこそげて、ダシでサラサラ頂きます。
おこげの奥歯での歯応え、香ばしさ、最高でした。



おっさん一人では寂しかろうと、板前さんが富山の方言のポスターをくれました。

気に入ったのがひとつ。「おごってやる」は富山弁で「だいてやる」

会社で堂々と美人OLに、「今晩、だいてやるからついてこいや」
言われたOLも、「やったー! 友達もう一人連れてきても良い?」
「ま、一人ぐらいやったらエエでぇ」

なんともウハウハな会話が楽しめるのでありますな。

若者が富山に転勤したばかりのシーン。
トイレで並んで何気に上司に誘われる。
「今晩、だいてやるからな」
「どぇ~~っ、マ、マジですか!?」
普通に言われるほど真に迫るものはない。

出世したくとも、間違っても勝負パンツは買わんように。

そんなこんなで夜も更けて。


8月29日 立山をてくてく

2010年09月01日 | 山歩き
30日、魚津で仕事。

周辺を検索すると、ドン深の富山湾と立山黒部アルペンルート。

いろいろ調べるけど、釣りのほうはぱっとしない。暑いだけになりそう。

山だけターゲットにして、土曜日19時半出発。お初の第二京阪を使って富山へ。

0時半に立山駅着。気温22度で快適仮眠と思いきや、じいさんが深夜に体操だストレッチだなんだで徘徊する。車の扉の音がやまず良い迷惑。深夜ぐらい弱って欲しい。

5時からケーブル駅にならんで、6時オープン。6時40分のケーブル切符をゲットしてバス経由で8時に室堂ターミナル。

トイレで小爆弾を投下して、いよいよ雄山へ。

ブログ等を拝見すると、だいたい午前中が勝負らしい。

往復で3時間50分らしく、昼から観光タイムとする。初めてなんで、後半は人に聞いて決める。




まだ少し、雪が残ってました。
帰りは雪解け水でタオルを絞って首に巻くと良いです。



だんだん高度が上がると一帯が見えてくる。



いよいよ崖道。
人がまばらなんで、自分のペースで休み休み行く。



空気が澄み切り、カキンッとした景色。鷹の目になったみたい。



ルートはあるようでないような。浮石は要注意。へたに崩すと下の人が怪我します。



あっと言う間に到着。ここで9時10分。
参考にした公式ガイド、相当余裕みてあります。



雄山神社でお約束、朱印をゲット。



上で御祓いしてもらって、さてどうしよう。

大汝山へのルートに入る場所で、紫外線対策のフェイスマスクからすべて黒尽くめの、まさしく女九の一に遭遇。

この先のことを聞くと、「両サイド絶景の中、約3時間の縦走は最高に気持ちいいですよ!!」と澄んだ瞳でキラリ。かっこ良すぎ。

ネットによると混むと帰れなくなるとかあったし、観光エリアをいっさい知らない自分。
躊躇してる間に、九の一はさっそうと消えました。

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下には黒部ダム、湖が見えます。
山の名前はわかりませんが、雄山3003mのパノラマ。



下を見て歩く時間を気にしながら、もう少しだけ行っとこうと、大汝山を目指す。



パソコンのデータが飛んだ経験を生かして、写真はブログに全部載せちまえぃ。





大汝山直前で、景色等、わかったつもりで引き返す。

人がどんどん増えてきて、下山時、登りの列を待つこともしばし。
列になってしまうと、かなり時間が掛かりそうです。



難なく下山。ちょいと物足りないけど、山のあとはやっぱこれだな。

これから登るチミ達に、不健康なエールを送ろう。



コンクリートのまっすぐ下りは足に来るんで、ジグザグ歩きで足の負担を散らしながら歩く。

リックのポッケにゃ缶ビール。後ろから見れば千鳥足?



立山の小屋で昼飯。11時半。

メニュー少なし。カレーに生ビール。

二軒目? いやいや、はしごじゃないよ、水分補給だよう。



さて観光。地獄谷を目指す。



地獄谷到着。

いくつかある池もそうですが、上からスカンッと眺めた後、歩く速度でじわじわ近づいて間近で見る意味、あるんかい? 

女九の一について行かなかった自分を激しく後悔している中年親父、地獄谷に八つ当たり。



ミクリガ池温泉に入る。

日本一高い場所にある温泉。

熱くて長風呂できないけど、脱衣所を抜ける風は天下一品でありました。

ここは、富山のシロ海老やゲンゲなど居酒屋風メニューがいっぱい。

最初からここにすれば良かった。

三軒目? いやいや、水分補給はこまめにだよう。



地獄谷から上がってくる風が最高。

気温18度。ソフトクリーム食ってじっとしてるとやや寒し。

一時間以上、ただひたすら風になぶられておりました。

下界は35度。帰りたくない・・。



14時過ぎ、山がガスってきた。

降りて来いよ、女九の一。俺と水分補給しよ!

かってがわからないので、14時半からバス待ちして、またケーブル乗り場で待って・・。

立山駅は17時ぐらいでした。

懐深い山々と、私以外の人達の日ごろの行いに感謝。

さて、魚津のどこで飲もうかな。